昨日の暖かさは何処へやら、今日は冬に逆戻りのような日である。日課のウォーキングに出かける。多摩湖の土手にスミレの1株を見つけある俳句を思い出す。寒々とした枯れ草の中に健気に咲いている様を詠んだ好きな句の1つである。
山路きて なにやらゆかし すみれ草
学校で初めて学んだこの句、田舎のある場所と結びつけ、そこにいる自分を思い出すから不思議である。詩歌などは、作者の意図することと関係なく自分の世界と結びつけて解釈し、納得すればいいのではないだろうかと思ったりもする。それにしても芭蕉はどんなスミレを見て詠んだのかな?