「民さんはそんなに野菊が好き、、道理でどうやら民さん野菊のような人だ」
民子は分けてやった半分の野菊を顔に押しあてて嬉しがった。、、、、
「政夫さん、、私野菊の様だってどうしてですか」
「さアどうしてということはないけど、民さんは何がなし野菊の様な風だからさ」
「それで政夫さん野菊が好きだって、、、」
==野菊の墓より==
モチノキの下にノコンギクが咲いていたのでアップする。この野草周りの草花が末枯れても晩秋までひっそりと咲いてくれる孝行花である。伊藤左千夫の小説「野菊の墓」の野菊は、この花ではないかという説がある。愛でていると60年も前の映画「野菊の如き君なりき」 ワンシーンを想い出す。