猿も蟹もあわれなつかし採る人の無い
柿の実が夕日に赤い
この歌は、先日編集した集いの広報誌に投稿された伊那出身のKさんの歌である。過疎化する故郷では、たわわに実った柿の木も今では採る人々がいなくなった寂しさを詠んだものであろう。寂寥感漂う光景が目に浮かぶ。
これはKさんの故郷ばかりではない。我が郷里もそうである。小学生の頃、130名ほどいた子供たちも今は数えるほどとなり、ついに数年前に小中学校が廃校となってしまった。
3つ生っている老爺柿を眺めては、過疎化が進む田舎を想う。
昨日は 10,152歩