台風がどうやらこの地を襲ってくると言うのでブドウ棚が心配である。今朝は、粒ごと収穫する紅伊豆や安芸クィーンと房ごとのナイアガラを採ってみた。
以前にも記したが、大粒の安芸クィーンなどは熟するに差があり房ごと採ることが出来ない。熟れた先から落果してしまうので台風前には熟れたものは、すべて採ってしまおうか。
【語り部】
満員列車 今のように車社会ではなかった戦後の混乱期は、交通手段として頼りになるのは汽車である。ところが、どの列車も混んでいて乗り降りもままならない。デッキまで混んでいて窓から出入りする人々いた。そんなわけで町に出かけるとき炭車の上や機関車の前に乗ったこともある。こうなると切符の発売制限で混雑緩和を図るようになった。そのときのエピソードを記して見よう。
養蚕農家では、蚕が大きくなり食欲旺盛になると桑の調達で猫の手も借りたいほど忙しくなる。そうなると子ども達も動員される。「繭作り始めれば暇になる。そうすれば海水浴に連れて行ってあげる」との餌をもとによく手伝わされた。
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いざ四ツ倉海岸へと喜び勇んで川前駅に向かう。ところが上り方面は、切符の発売無しという。引率の父は、しからばと下り方面は制限無しと言うことで「郡山に行こう」との提案、田舎者の僕たちは、汽車の乗れると言うだけで満足したものである。
郡山では、進駐軍(占領軍とは言わず)の兵士たちを初めて見る。その驚きが今でも強烈に覚えている。真っ赤な顔で大男の兵士たち、真っ黒な肌の黒人兵、軽々と走るジープ、、、etc.すべてが驚きであった。海水浴が化けて進駐軍との対面となったのである。そうそうアイスキャンティも美味しかったなぁ。