さて稚内の居酒屋へ。この日は日曜なので選択肢が少ない。繁華街のはずれに灯がともる
古い感じの居酒屋へ入った。じいさんばあさんふたりで、客は誰もおらずガランとしていた。
メニューには「きちんとこだわった料理を出すから、時間がかかるよ」と書いてある。
結構ですねえ。「親爺は凝りに凝った男なのです」とは、良い店に入ったか?
じいさんはひと言も話さない。ばあさんは実にフレンドリーで、ニコニコ話しかけてくる。
この二人を足して2で割れば普通ってか^^
どちらからですか~^^
東京です。(東京の話になり)・・・いまは花粉でひどいことになってるんですよ。
(ここで初めてじいさんが口を開く)
バラまいてるんだろ!
え? 花粉?
コロナ!
さあ、みなさんならどう対応しますか?
そのあと、ばあさんのほうがとりなすように一生懸命愛想よくいろいろ話しかけてました。
酒と魚を注文しちゃって、出るべきか?「凝ってる」「頑固」「こだわり」「無愛想」
といったのは結構。しかしこいつは「嫌味」、いや「敵意」さえ感じる目つきでした。
酒のお燗が出来たとき、じいさんは私に猪口を渡して、自分は徳利を持ったまま。
しばし見つめ合う。無言でアゴを1cm上げる。注ぐということか、と思い、猪口を出すと
注ぐ。すみません、というとまたアゴを少しだけ上げる。どうやら気に入った温度かどうか
確認したかったらしい。結局口を開いたのはコロナ!だけだった。
最初に注文した一品だけで出てきました。ばあさんは愛想よく対応し続け、最後は店の
外まで出てきて送ってくれました。ばあさんがいなきゃあ、ちょっとやりあってしまった
かもしれません。
あとでネットの口コミを見たら、すごいことになっていました。見てから行けばよかった
なあー。
いままで何百件もの酒場に入りましたが、さっきのは間違いなく最低の店でした。
このままホテルに戻るはずもなく、ちょっと歩いたところのこの店に入りました。
もうどんなところでも、あれ以上ひどいことはないはず。
なんとー、きれいな女性のワンオペ。こちらはさっきの店より狭いのに、客が何人も。
やはりなあ。。。
日本酒はもうやめておいて芋焼酎。鰊の切り込みは旭川の「三四郎」の5倍以上ありました。
しかも数の子がたっぷり入った贅沢な作り♪
枝豆のワサビ味というのがあり、「小」と「普通」がありました。「普通」を選んだら、
それはひとりでは多いので、小にしておいたほうがいいですよとおっしゃるので、
小にしたら、どんぶり山盛りw
「普通」を「大」にしたほうがいいのではないですか^^;と言うと、笑ってらっしゃい
ました。切り込みもたっぷり過ぎるので、ここは何でも大盛りですねえ~と言うと、
それくらい景気よく出さないと♪とニッコリ。値段も安いし、ここは良い店でした。
それにしても、しょっぱい切り込みと大量の枝豆を消費するのに焼酎2杯だけでは
片づけられず、ギネスの生を追加。ウウム、料理を大盛りにすると、酒の注文も増えて
店にもいいのか?