気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館に行くには、南気仙沼駅からBRTに乗らねばならぬ。
駅までかなり歩くし、着いた駅からもだいぶ歩くのだ。
BRTは線路をアスファルト敷きにしてしまって、その上をバスが走るので、こんな
感じになります。踏切は交差する車よりも先にバスのほうが止まるのである。
逆に向かうバスが通過して行きました。あそこが南気仙沼駅。「駅」というより
「バス停」ですよね。
翌日に訪れた「リアスアーク美術館」で展示されていた南気仙沼駅の被災した写真。
海からだいぶ離れているのに、津波のすさまじさがわかります。
横に家が流れ着いてるって。。。
線路もこんなになったのです。水がドバー、でこんなになるのかっ。
ここらはまだ更地が多いのです。
バスに乗りました。10年過ぎてもまだこういう景色が続いているのです。
「陸前階上」と書いて「りくぜんはしかみ」と読みます。
「↑伝承館」と御親切に表示してありますが、一本道で間違いようがないだろうし、
またどんだけ先なのかもわからない。「まっすぐ2㎞」とか「がんばって50分」とか
書いてくれたほうがいいのか?
振り返るとだいぶ歩いて来たよ。。。 こりゃ日傘いるねー。
お、トリがいるぞ。
こりゃ海にいるやつだな?
ホテルの5階から撮った写真。三陸高速道路の橋と、大島にかかる橋が重なって
います。もうちょっと左にずれたらあの丸いのが真ん中になって、ほんとにひとつに
見えるだろうなあ。
んで2階に降りると、このようにズレて見えます。
これから「気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館」に向かいます。まずその前に
市場で昼飯でも食べようかと。
市場の2階では、「おかえりモネ展」をやってました。いちおう見ておくかー。
オープニングのテーマ曲を流すときの映像に使われた布が飾られていました。
並んで映像も。本物がいたらいいのにな(^益^;
左が主人公ですね。すんごくかわいいですけれど、何か生き生きとしてないキャラとして
描かれていましたね。連続ドラマは脚本の当たりはずれの振り幅が大きいので、つまら
ない話のときは女優さんも気の毒ですよね。
それと、右のお嬢さんは主人公の妹役。これが気むずかしくていつもイライラしている
役でした。これも役者さんはそのイメージが残ってしまうのでなんか気の毒。まあ
そういう職業なんですけどね。
そういえばショッカーの幹部役をやった役者さん、あるとき子供に後ろからけられたそう
です。本人は「役者冥利に尽きる」とコメントしたとか。俺、メロドラマの主人公役の
オファーないかなー。「離島酒場」とかのロケでタダ酒もうらやましいなー。
この役者さん、売れっ子だもんで、「ドライブ・マイ・カー」、「シンウルトラマン」
と立て続けに違う役で見ています。堤真一、阿部寛、大泉洋とか、ありがちですよねー。
カワイコちゃんのアップが並んでいると、オジサンは少し恥ずかしくなるぢゃないかw
「たまねぎソフト」、「ワサビソフト」、「醤油ソフト」、いろいろ食べてきましたが、
気仙沼だけに「ふかひれ」かいー。
いちおう御当地の「カツオ出汁」ラーメンを食べました。左の鰹節をパッパとかける
わけですが、ちゃんとスープもカツオ出汁です^^;
おおお、鯵が立派じゃねーかー。なめろうにしたらいいだろなー。ソイもある。
安い。近所に住んでいたら、酒の肴には不便しないだろう~。旅先なので残念w
気仙沼では、高台にあって津波の被害を受けずにいち早く開業していたプラザホテルに
泊まります。そこは昼間っから入れる温泉、サウナがあるのです。3時頃に入ると
常連客がいる。おそらく地元のじっちゃんたち。毎日必ず同じ人たちがいるのです。
というわけで同じメンバーでサウナに座る。
熱い暑いι(´Д`υ)アツィー!10分を過ぎるとつらくなってくる。俺は砂漠にいるんだ。灼熱地獄だ。
喉が渇く。冷たい水にジャブンと入りたい! それが実現するのがサウナ! 最高の幸せw
たしかにひとり酒場で飲んでいるときとか、横に潤んだ目の美しい女性がいたら幸せ
だろうな、と思ったりはする。しかし精神的充足の前に、人間、肉体的充足だよ。
マッチ売りの少女だって、最初にマッチを擦ったら暖かい暖炉が出てくるでしょう。
そのあとにご馳走、そして最後にやさしいおばーさんの愛なんだよ。順番はその逆じゃない。
まずは寒けりゃ暖まってから!暑かったら冷たい水!
というわけで、汗ダラダラでハーハー暑いところで水風呂に入るのはこの上ない極楽なのだ。
ま、きれいな女性がいてくれるなら風呂もサウナも即決でいらないけど。。。
しかしこの10日あまり、毎晩飲んでて体はアルコール漬け。なのでまず水をガブ飲みして
サウナに入り、汗を出しまくって体の中を浄化する。なんだか体内の水分が入れ替わって
きれいになるような?これで健康的な気がするが、そうすると日照りの中で交通整理を
しているおじーさん、炎天下の工事現場で働いている溶接工の方々とかは、たくさん汗
かいてたくさん水飲んで、んで健康的なのかな?
ま、ぴんぽんに行って飲もう!
たっぷり温泉に浸かったのでビールが美味い! 切り盛りしている御兄弟は健在^^
ビールもガブガブ飲んでしっこがドバドバ出るので、これも浄化作用?
ここは大箱でいつも地元民が賑わっています。小さな子供を連れてくる家族も多い。
そして子供同士親同士、店員さんたちも含めて和気あいあいとやっています。
刺身の盛り合わせ「ぴん」は1000円。2000円の「ぽん」や3000円の「ぱん」は
ひとりじゃ注文できませんので、俺はいつも「ぴん」。
いつしか隣のカウンターに20歳になったばかりくらいの若いカポーがやってきた。
店員さんと話をしているうちに、青年が「船乗りなんです」と話す。女の子とは
船の専門学校で知り合った仲だとか。まあまあ初々しいことwww
帰り道は千鳥足。新しくできたスナックが目に入るが、できたばかりじゃきっと
街のレジェンド系のヲヴァ~サンじゃないでしょう。ちと情報を手に入れてからじゃ
ないとなあ^^
瓦礫を撤去したあとの荒れ地で砂埃がひどかった頃、そして仮設商店街があった頃は
もうすっかり懐かしい思い出となりました。まだあちこち更地がありますが、
もうどんどん埋まっていくことでしょう。
おうおう、そういえば朝ドラの「おかえりモネ」は気仙沼が舞台だった。震災を
はさんでの話になっていたので、景色を頑張って加工してたなあ~。新しくかかった
橋を消していたりね^^;
真ん中の藤竜也と竹下景子が立っているところ、赤い欄干の場所をあとで出すよー。
私はいつもチラホラとしか見ていませんが、最近の連ドラは主人公の女性の恋愛が
ひどく淡白になっているような気がします。ときめいたりドキドキしたりというのが
ほとんどない。NHKの朝のドラマなんだから、そりゃあ赤裸々には描くわけないけれど、
「女と男でしょ」というところがほとんどないような。それで「好き」なの?という
感じ。これも少子化が進んでいる世相を反映しているのかぁ?
さていつものホテルでいつもの写真を撮りました。三陸高速道路の橋がかかりました。
その向こうの大島に渡る橋と重なっています。石巻の酒場で隣の客が「橋が重なって
ひとつに見えるんだよ。ま、どうでもいいことだけどさ^^;」と言ってました。
ホレ、3年前は手前の橋が、まだ橋桁だけだったので向こうの橋がよく見えます。
7年前は橋はなかったのー。連絡船の双頭の船が大島に往復していました。
あれに乗って島に渡ったのがなつかしい。モネもドラマで乗ってたけど、
桟橋が違ってたぞ~^^; なくなったんだからしょうがないけどねw
港方面。もうだいぶ建物が建ったなあ~。
7年前はこうでしたからねェ。
津波でやられたところはどんどん復興して見違えるようです。それと対照的に、
放射能で汚染された地域は人が戻らずに更地ばかり。「震災」といっても、
このふたつは全く違うものだということを忘れてはなりません。
左の突き出した、木がこんもりしているところ、あそこには神社があるのです。
そしてその外周にある遊歩道が完成してました。
ホラ、津波で破壊されて左半分はなくなっており、長い間不通だったのです。
奥の鹿折地区は、津波で壊滅し、大きな船が町の奥のほうに残されていました。
そして大火事になり、一帯が丸焼けになったのです。
あそこをぐるりと回ることができます。最初のポスターの撮影場所があそこ。
モネさんも彼氏と歩いたとか。
前に「いつになったらあそこ修復するのかな」と思っていました。
やっとできたかー。「港町ブルースの碑」は撤去されたままだが、あれは
直して再設置してくれないのかぁー。