先日NHK『かんさい熱視線』で、家族の在宅介護をされている方達が、悩みや相談などを話し合い、その交流から掛け替えのない仲間を得て、介護の大変さも乗り越え前向きに生きていかれる姿が紹介されていました。兵庫県西宮市でそのような“つどい場”を提供している「さくらちゃん」というNPO法人では、1回500円でスペースと手作り料理があるだけの場所ですが、介護に疲れた人たちが次々とやってきては、泣き、笑い、再び介護をするための力を蓄えていかれます。
気持ちを分かり合える人達と、様々な悩みや心配事を話すうちに、次第に人生における良き仲間として信頼し合えるようになっていきます。番組の最後では介護する老いた親などと一緒に、年に一度の城崎温泉への蟹食い旅行をして、日頃の感謝の想いをそれぞれ感動的に話しておられました。
この場合は家族介護という厳しい生活環境が取り結ぶ人間関係でしたが、同じように何かを心から分かち合える仲間というものは、例えそれが苦しく辛いものであっても、またそうであれば尚更に人を癒し元気づけるものなのではないかと思いました。いろんな状況の中でも一人の殻に閉じ籠もるのではなく、その問題を核にして分かち合える仲間があれば、乗り越えられることも多いのではないでしょうか。
かんさい熱視線
NHK総合で12月7日(月)11:05~11:30に再放送があります。