千里山の桜並木や公園の銀杏などの紅葉もすっかり落ちきり、後は残されたたくさんの落ち葉の掃除に手間が掛かる季節となりました。千里山のシンボルとも言える第一噴水のベンチの上にも、周りに植えられた楓の小さな葉が積もって、タイルを不注意に歩くと滑って危険なのではないかと想える程です。
今日は気温が低い割には風もなく穏やかでしたので、画廊喫茶「ル・パルク」に食事に寄ったついでに、その店前の銀杏の大木があるプチ公園に行ってみました。すると銀杏の落ち葉が数カ所に掃き集められており、しばらくすると大きなダンボール箱を抱えた小父さんが来られました。
「ご精が出ますね。それにしても落ち葉が多くて大変ですね」
「紅葉は綺麗ですが、後がね‥‥」
お聞きしてみるとご近所にお住まいの方でした。
「これでも大きな枝を切って貰っているんです。でなければ家の庭まで入って来るので‥‥」
と言いながら、落ち葉を箱に詰める手を休めることはありません。
「‥‥これを木の根元へ運んで肥やしにするのです」
僕は『葉っぱのフレディー』を想い出しました。見上げるとすっかり裸木になった枝の先に、わずかに残る葉っぱが最後の頑張りを見せ、初冬の薄い日射しの中で微かに揺れていました。
葉っぱのフレディ―いのちの旅 レオ バスカーリア 童話屋 このアイテムの詳細を見る |