僕がよくお昼を食べに行く千里山の仕出し料理屋『魚伊』でも、年末恒例のおせち重の予約のチラシがお店の前に置かれるようになりました。もちろんスーパーやコンビニ・お弁当屋さんなどいろんな食べ物屋で競うように売られていますが、僕はここ何年かは親しいお家のおせち重を美味しくご馳走になってきました。
黒豆やゴマメ・カズノコ・煮染め・伊達巻きなど、その主婦の方は大晦日にかけて前から準備し、少しずつ何種類もの料理を自前で作り上げていくそうですが、最近はスーパーなどでバラで作った物が売られているのを、一部採り入れて利用する人は多いのではないかと想われます。
それぞれに縁起の良い謂われがあるのも面白く、かつ栄養・健康的にも理に適った旬の食材や料理になっていることに、日本の食文化の奥深さを感じさせられます。
ただ、僕が有り難く頂くおせち重にはお雑煮も3ヶ日分が付いているのですが、惜しむらくは故郷の徳島県美波町と同じ関西風の白味噌ではなくお清まし系なので、勝手に3日目には味噌を入れてみるのですが、普通の田舎味噌ではあのまったりとした味には遠くそれだけは少し残念です。