台東区谷中に赤穂浪士が会合に用いたことで知られる新義真言宗寺院「蓮葉山観音寺」はある。慶長年間(1596-1615)神田北寺町に起立、延宝8年(1680)当地へ移転。当初長福寺と称していたが享保元年(1716)観音寺と改称した。本尊は大日如来・阿弥陀如来である。「山門」を潜ると「本堂」、「大師堂」、「赤穂浪士供養塔」があり、境内南面を画する練り塀で江戸時代に築造された土塀(延長37.6m/高さ2.06m)は土と瓦を交互に積み重ねて作った土塀に屋根瓦をふいた珍しいもので「台東区まちかど賞」を受賞するなど谷中のシンボルとして人気が高い。この「築地塀」の長さはさほど長くないが、まるで江戸時代にタイムスリップしたような歴史的風景が保存されている。また当寺は「御府内八十八ヶ所霊場42番札所」、「上野王子駒込辺三十三ヶ所観音霊場32番札所」でもある。(1409)
















