満開となったここ「千鳥ヶ淵」。ただいま「千代田のさくらまつり」開催中。今年は開花宣言以降気温もぐんぐん上昇、一週間という短い時間で次々に花弁を広げ満開となった。お堀に垂れるようにそして桜ベールで包む込むように咲き乱れるさまは幻想的である。花びらを浮かべた水面をボートが漂う優雅なひととき、都内随一の桜名所だけあってやはりここは美しい。皇居のお濠沿いに約7百メートル続く緑の遊歩道(千鳥ヶ淵緑道)にはソメイヨシノ、オオカンザクラなど約260本の桜が咲き乱れ百花繚乱。桜並木、桜のトンネル、桜の回廊、お濠の水面に映える桜、時おり数枚の花びらがヒラヒラとお濠に舞い散る。桜絵巻か絵葉書を見ているような美しさで風情がある。まさしく今が勧桜期である。今週末には桜雪となって散った花びらでお濠が埋め尽くすことだろう。桜は日本の四季、気温に見事に合致した植物である。今年もこうして満開となった桜をファインダー通してみると改めて桜の美しさ、そして命の儚さ短さフィナーレのその散り際の見事さを感じながらの桜旅、桜観撮、桜行脚は終わった。(1503)















