町田市成瀬に恩田川沿いの水田地帯の中央に位置し、数多くの樹木に囲まれていたことから「田中の明神」として村人から崇められていた「成瀬杉山神社」はある。創建年代は不詳であるが「棟札」には寛文8年(1668)代官福井清兵衛と地頭井戸忠兵衛勝吉の寄進により社殿を創建と記されている。平成4年に「杉山神社」の本社とさる和歌山県伊太祁曾神社から杉苗を譲り受け階段横に植樹されたご神木がある。祭神は天照大神、五十猛命、熊野大神。成瀬街道の「東雲寺前」信号を左折した位置に鎮座している。「鳥居」を抜け石段を上ると左側に「南第二小学校」発祥の地の石碑がある。境内正面に神明造りと思われる「社殿」、前に手水舎がある。当社は社殿背後に曹洞宗寺院「東雲寺」の樹木に覆われ静寂な神域に包まれている。(1903)
東京都町田市成瀬に東雲寺の末寺、曹洞宗寺院「三枝山観性寺」はある。東雲寺三世松山南茂和尚が万治元年(1658)が深く帰崇するところあり谷戸上合講中発願の元、普く捨財を勧進して建立(開創)した。本尊は行基作の如意輪観世音菩薩。成瀬街道の「成瀬センター前」信号を左折し玉川学園方向に進む「昭和薬大」手前の左側の小丘に鎮座している。石段を上ると右側に昭和61年に建立された鉄筋構造、入り母屋造りの「本堂」がある。本堂の向かい側、境内の左側に「日枝社」、弁財天、子育稲荷社がある。当寺は「卯年の観音」と称し武相卯歳観音霊場48ヶ所4番札所である。(1903)