町田市成瀬に白鳳誕生の寺として知られる曹洞宗寺院「龍谷山東雲寺」(成就院)はある。創建年(伝)は天文5年(1536)。開祖僧「龍谷」により成瀬城の外護(防御施設)、城主中里氏一族菩提のため建立された。本尊は関東地方では最古の白鳳時代の「誕生釋迦牟尼仏」。「慶安元年(1648)には江戸幕府より寺領6石3斗の御朱印状を拝領している。「成瀬杉山神社」の上にあり参道、境内には百本近い「ソメイヨシノ」の大木があり、週明けには桜華やぐとはこのことか思うほど美しく埋め尽くされる。寺号標(門柱)を抜けると境内右手に大棟両端に光り輝く鴟骨を持つ「本堂」、隣に庫裏がある。本堂前には「梵鐘」、六角形「釈迦堂」、「位牌堂」、「座禅堂」が建ち並ぶ。秀吉の小田原城攻めで成瀬城は落城、東雲寺も廃寺となり江戸時代の元和6年(1620)再興という歴史をもつ寺院である。当寺はかつて寺子屋を開き「成高学舎」(現在の南第二小学校発祥地)が開校されたところでもある。
相模原市南区下溝「相模原浄水場」近くに陽光台雨水調整池として造られた「下溝古山公園 スポーツ広場」はある。ここは野球、サッカー等ができる広場として市民に解放されている。当園は知る人ぞ知る隠れた「桜名所」の一つでグランド周囲には110本のソメイヨシノの桜が植栽されている。満開時となった今日は外周や遊歩道が美しい「桜回廊」、「桜並木」が形成されていた。10日前訪れたときは数本の木に数輪開花を確認できたが、今日は先週末からの気温上昇、初夏のような陽気に一気に満開となってグランドを覆い尽くし桜の園となった。しかし花の命は短くてのごとくあと数日で花びらが舞う「花吹雪」、「桜吹雪」にとなって散りゆく儚い命、今の桜ステージ美、クライマクス美を心行くまで堪能したい。(1903)
相模原市中央区矢部に「矢部のお稲荷様」として親しまれている「村富神社」はある。当社はもともとお稲荷様で京都伏見稲荷より分霊された由緒ある神社である。創建は寛文年間(1661~11672年)で主祭神は「倉稲魂命」である。16号線、中央中入口より右折するとまもなく鳥居が見えてくる。隠れた相模原の桜のスポットとして名所となっている。鳥居をくぐり参道を進むと両脇に植えられている桜がすでに満開期を迎え、桜色で境内を染めている。中には「コシノヒガンザクラ」という富山県の天然記念物が植えられている。二つの鳥居、民俗文化財指定の「獅子頭」、左手に手水舎、正面に「拝殿」、奥に「本殿」、左に「社務所」、「境内社」がある。今、数色の桜ベールに包まれた矢部のお稲荷様「村富神社」は今もっとも華やいでいる。(1903)
相模原市横山、市の中央部(横山丘陵の上段)にあり市民の憩いの場、健康づくりの場になっている総合運動公園「横山公園」はある。近くには「照手姫伝説」ゆかりの横山丘陵緑地もある。当園はスポーツ公園というイメージがあるように走路は8コースの「陸上競技場」(棒高跳場、槍投場、ハンマー円盤投場、走高跳場、走幅跳場、砲丸投場もある)、野球場、テニス場、プール、人工芝グラウンドなどがある。スポーツ以外にも園内はウメ(2月)、サクラ(4月)、サツキ(5月)、アジサイ(6月)、サルスベリ(7月)、秋の紅葉と四季の花と自然景色が絶えない。いま最も美しいのは園内、県道立川線沿いに約140本の「桜(ソメイヨシノ)」に「大島ザクラ」、「ハナモモ」などが満開となって見ごろのピークを迎えている。(1903)