江東区三好に縁起が良い「深川の出世不動尊」と信仰篤き「長専院不動寺」はある。近江三井寺の不動堂住職期妙の夢の中に本尊の不動尊像が現れ「手助けをしたいので江戸に連れて行くように」というお告げから「霊巖寺」工事中、お堂を建て安置すると工事も順調に進み、後に「不動寺」に安置され上人から「出世不動」と命名された。「長専院」は徳川四天王のひとり榊原忠次が開基、命誉圓壽が開祖となり霊巌島(現在の茅場町)に創建された。明暦3年(1657)に明暦の大火により霊巌寺も延焼し、万治元年(1658)に徳川幕府の令により霊巌寺の移転時に共に現在地に移転した。昭和3年(1928)に出世不動尊で有名な不動寺を合併し「深川の出世不動尊」として広く信仰を集め親しまれている。赤いお堂が長専院の本堂、右手が不動寺(不動堂)である。(1904)
江東区亀戸に藤の名所、花の神様、東宰府天満宮と呼ばれている「亀戸天神社」はある。寛文2年(1662)、菅原道真の末裔「菅原大鳥居信祐」が九州の太宰府天満宮より勧請、地形や社殿、楼門、太鼓橋などすべて大宰府の社に倣って造営した。祭神は学問の神様、菅原道真公(天神様)。蔵前通り錦糸町と亀戸駅のほぼ中間地点に鎮座している。太鼓橋を渡ると正面に「社殿」、「社務所」、右に「神楽殿」がある。境内各所に御嶽神社、花園社、弁天社、 紅梅殿、神牛殿の摂末社が祀られている。亀戸天神と言えば歌川広重の浮世絵にも名所江戸百景として描いているように「東京一の藤の名所」である。境内には15棚、100株の藤の花が植栽されまさに今、4月下旬から一斉に咲き始め、丁度5月連休前半に見頃を迎える。開花時期にあわせ学業講祭「藤まつり」(4/13~5/6迄)が開催されており、境内は立錐の余地もないほど混雑している。千人は超えて居そうである。心字池に映り込む様はまさしく浮世絵の世界である。また「藤の花」と「東京スカイツリー」とのコラボレーションは歌川広重も描きたかったであろう?(1904)
今日28日(日)11時より多彩なブースが数多く集まる県下でも最大級のクラフト市「第25回 相模大野アートクラフト春の市 2019」(Sagami Ono Art & Craft Fair)が相模大野周辺の「駅ビル会場」、「デッキ会場」、「ボーノ会場」一階と二階、「コリドー会場」、「イセタン会場」の6会場で開催されている。このアートクラフト市は相模大野駅周辺商店連合会が地元市民と取り組む街づくりの一環として春と秋の年2回開催される「ハンドメイド青空バザール」である。6会場に設営された450近いブースには様々なジャンルの美術工芸作家や画家、手芸作家のほか、趣味の手作りマニアが集まって作品の展示が行われており、気に入った作品は出展者と交渉し購入もできる。開始早々であったが手作りファン待望のイベント「ハンドメイドの作品」が出揃った各ブースはもう人、人、人で大賑わいである。平成最後のこの市は今日17時迄行われ相模大野は「アートクラフト春の市」一色に染まっているようだ。(1904)