座間市座間の座間神社のそばに小さな「正一位泉水稲荷大明神」は鎮座している。創建・建立、由来は残念ながら不詳である。「泉水」は恐らく座間神社の「湧水」に由来していると思われる。稲荷社の正一位とは京都「伏見稲荷大社」の祭神「宇迦之御魂神」に朝廷から授与された神階を指している。殆どの稲荷社は伏見稲荷大社から神霊の勧請を受けたものである。座間周辺にもこういう小さな祠が多く、なんと全国に3万社超えといわれている。江戸時代に入って稲荷神は「流行神」ともいわれて全国の津々浦々に勧請されて、大きな社から小祠・屋敷神に至るまで広まった。ここ座間の「稲荷社」は民家の駐車場の一画にブロック塀で仕切られるように建立されている。お稲荷さんらしく朱色の「鳥居」、「正一位稲荷大明神」の幟、「狐」の石像がありその奥に小さい「社殿」がある。その前では「紅梅」がピンクの花を満開とさせている。(2502)
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