相模太夫の旅録=Tabi Log

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関東の高野山と呼ばれている「星宿山王禅寺」

2018-09-21 14:47:45 | 寺院
川崎市麻生区に「関東の高野山」と称されている真言宗豊山派の寺院「星宿山王禅寺」(蓮華蔵院)はある。この寺名はこの付近一帯の地名にもなっている。寺紋は三つ葉葵。創建(伝)は天平宝字元年(757)、1250年を超える寺歴を誇る古社である。孝謙天皇の勅命によって某大徳が聖観音像を当地に祀ったことが興りで、横浜市金沢区の称名寺の末寺として禅・律・真言の三宗兼学の道場として栄えた。本尊は聖観世音菩薩。里山の自然が残る「王禅寺ふるさと公園」脇より「正門」を抜けた右側に重厚な構えをした「仁王門」(山門)が建っている。石段を上り「仁王門」の正面に寺門、石段を上ると樹木に覆われ静かな佇まいを感じさせる「観音堂」、右に進むと威風堂々とした入り母屋造りの「本堂」、その脇に「庫裡」がある。庫裡の前には「禅寺丸像」、手入れされた寺庭には「薬師如来堂」、「六地蔵」に数々の「石碑」、小さな池が配されている。「本堂」前には日本最古の甘柿の品種で「かながわの名木100選」にも選ばれ、「柿生」の地名となった「禅寺丸柿」の原木がある。原木には柿色に熟した実がたわわになってまさしく秋を感じさせる。当寺は「王禅寺に憩う」を執筆している北原白秋をはじめ、多くの文人が訪れている名刹である。当寺は旧小机領三十三観音霊場22番札所であり、お隣には「王禅寺ふるさと公園」があり、寺域は緑に覆われ「関東の高野山」と呼ばれただけの格式の高さが随所に感じられる。(1809)














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