東京国分寺市に真言宗豊山派、武蔵国国分寺の後継寺院「医王山国分寺」はある。日本最大の寺院であった武蔵国分寺は奈良時代(8世紀頃)に聖武天皇の詔により全国の60余ヶ国に国営寺院を配置するよう命じられ建てられた「国分寺」、その一寺「武蔵国国分寺」の後継寺院にあたる。武蔵国では武蔵国府(府中市)から北へ2kmの国分寺市が選ばれた。創建は本堂が1733年に建立故それ以前と推定される。本尊は薬師瑠璃光如来/十二神将。現在の「本堂」は昭和62年に改築されたものである。境内には「薬師堂」と「仁王門」(新田義貞建立)、「文化財保存会館」や「万葉植物園」(万葉集より当時の歌人たちが題材にした160種の植物)がある。境内前には風格ある江戸時代建築様式の「「楼門」(板金葺、東久留米から移築 )が堂々と構えられている。また近くには奈良時代武蔵国の政治・文化の中心として栄えた武蔵国分寺跡(国史跡)=「金堂、講堂、中門、七重塔、武蔵国分寺尼寺跡」が残されている。(1912)
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