厚木市上依知に妙伝寺から西方へ歩を進めると小高い丘陵が続く中腹に当麻の時宗無量光寺派寺院の「薬王山瑠璃光禅寺」(生養院)はある。開山(創建)は真源(1427年卒)、本尊は薬師如来である。新編相模国風土記稿によるとこの地にあった薬師堂に弘長元年(1261)一遍上人が三日三晩参籠し無量光寺を建立、その後「薬師堂」を「瑠璃光寺」としたとある。一遍上人が諸国遊行の途中、ここの草庵に宿して念仏を唱えていると、夜中に「金毛の亀に乗った妙見菩薩」が姿を現し、ここで修行をすれば念仏の功徳が広まるとのお告げがあったと伝えられている。「寺号標」(門柱)より勾配ある石段と上がるとかなり狭い境内の正面に入り母屋造りの「本堂」、その横に「庫裏」が建っている。またその横には当寺経営の保育園がある。右側参道に開花した十数輪の彼岸花が迎えてくれる。(2209)






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