相模原磯部頭首口の近くに曹洞宗の寺院「磯平山能徳禅寺」はある。創建は室町時代の末期というから1500年頃と推定。本尊は如意輪観音である。鎌倉時代に曹洞宗を開いた道元の流れをくみ、下溝にある「天応院」の末寺である。禅寺の「山門」の脇には強臭の野菜を口にしたものは清浄な寺内に立ち入ること許さない「不許葷酒入門」という戒壇石に刻む句がある。「山門」より入山すると正面に大きい「本堂」、手前に「鐘楼」、左手のやや小高い丘には白い「観音像」が見守る。鐘楼前の聳える「イチョウ」が黄色に、また観音像の周辺の「カエデ」が紅く色づき初冬の彩りを見せていた。(2312)
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