ラリー遠田の『お笑い世代論』を少し読んだが、第六世代にあたる千鳥が正統派みたいなポジションで天下とるのではないかという感じは、わたしも持っていた。第七世代というのはまだ評価のあいまいなところもあり、わたしもさっぱり誰が誰なのかもわからない。わたしは、ダウンタウンの台頭期にテレビをみていないので、松本人志というのも、かれのお笑い論の書籍から入った気がする。ちょっとお笑いをみるようになったのは、有吉とかブラックマヨネーズとかマツコデラックスなどが成熟していったころで、かんがえてみると、お笑いの人たちは上がつっかえてることもあって、天下を取るのが、われわれが就職する時期と同じだったからである。
したがって、彼らの苦悩は、われわれが学生と話が通じなくなりそうな年齢に表舞台にあがっているのと同じものがあるに違いない。そうであるなら、思い切って思いつくままに喋ってやろうかという感じである。そして、言うことが、教育的にもなりがちである。