学習塾で起こった塾講師の殺人事件を、塾に通う小学6年生の柚木加奈子が、お嬢さま同級生妻沼柚子の兄の中学生翔児、事件に強い関心を抱いて金に飽かせて聞き込みを続け柚子らの祖父、困った担当刑事にも頼まれて動く元警察官のジャーナリストの加奈子の父らとともに調べていくミステリー小説。
ミステリーだし、謎解きはしてるんですが、謎解きはちょっと強引で取って付けた感があります。タイトルになっている加奈子の翔児への淡い思いと、それを理解しない翔児のオタク少年キャラも、進展に乏しくそっちをメインに読むのもちょっと。
世間離れした勉強嫌いお料理好きの柚子とか、美女好きでだらしない加奈子パパとか、体長1メートルにもなる猫の恋之介とか、一度も実際には登場しないながらおそれられる論客の加奈子ママとかも含めた、濃いというか変なキャラでコミカルな雰囲気を読ませている小説といった方がいいかなという気がしました。
樋口有介 東京創元社 2011年4月25日発行
ミステリーだし、謎解きはしてるんですが、謎解きはちょっと強引で取って付けた感があります。タイトルになっている加奈子の翔児への淡い思いと、それを理解しない翔児のオタク少年キャラも、進展に乏しくそっちをメインに読むのもちょっと。
世間離れした勉強嫌いお料理好きの柚子とか、美女好きでだらしない加奈子パパとか、体長1メートルにもなる猫の恋之介とか、一度も実際には登場しないながらおそれられる論客の加奈子ママとかも含めた、濃いというか変なキャラでコミカルな雰囲気を読ませている小説といった方がいいかなという気がしました。
樋口有介 東京創元社 2011年4月25日発行