算数の問題を題材に、試行錯誤とさまざまな角度からの見方・考え方でルールを発見し、結論に至る理由を検討し、新たな解き方を考えていくという算数的な思考方法を論じた本。
高校の数学でも数3や数2Bは数式のパターンを覚える技術的な部分が多いのに対し数1が一番頭を使い難しいのと同様、数式を用いずに小学生でも説明できる「算数」の方法で問題を解く方が柔軟な思考を要します。この本ではそれほど難しい問題はありませんが、中学入試あたりでよくみるようなパズル風の問題がいくつか取り上げられています。
まえがきにあたる「算数は考えの泉」と終章「心に火をつける」が、おそらく著者にとっては一番書きたかったことなのでしょうけど、説教くさくて少し引いてしまいます。そのあたりを気にしなければ、紹介されている算数の問題を通勤時間に考えるのは頭の体操になっていいかなと思えます。
坪田耕三 岩波新書 2014年3月20日発行
高校の数学でも数3や数2Bは数式のパターンを覚える技術的な部分が多いのに対し数1が一番頭を使い難しいのと同様、数式を用いずに小学生でも説明できる「算数」の方法で問題を解く方が柔軟な思考を要します。この本ではそれほど難しい問題はありませんが、中学入試あたりでよくみるようなパズル風の問題がいくつか取り上げられています。
まえがきにあたる「算数は考えの泉」と終章「心に火をつける」が、おそらく著者にとっては一番書きたかったことなのでしょうけど、説教くさくて少し引いてしまいます。そのあたりを気にしなければ、紹介されている算数の問題を通勤時間に考えるのは頭の体操になっていいかなと思えます。
坪田耕三 岩波新書 2014年3月20日発行