伊東良徳の超乱読読書日記

雑食・雑読宣言:専門書からHな小説まで、手当たり次第。目標は年間300冊。2022年から3年連続目標達成!

ホームズ四世

2017-09-20 20:39:39 | 小説
 シャーロック・ホームズの孫がイギリス人と日本人のハーフで日本で私立探偵をしており、その息子が父の探偵事務所で働いていたが曾祖父の名が重荷になって探偵をやめ、女性嫌いだった曾祖父とは反対に多くの女性とデートすることが好きなためホストになっているという設定で、店の太客の女性社長の失踪について調べるうちに事件に巻き込まれ、推理を働かせて次々と生まれる謎を解いていくというミステリー小説。
 ホストという設定と女性好きの性格設定から柔らかめの展開で、無理無理にでもどんでん返しを二重三重に仕掛けようというサービス精神は豊かで、それなりに楽しく読めます。
 設定は荒唐無稽で謎解きも強引な印象があり、本格ミステリーとして読もうとすると辛い感じではありますが。
 雑誌の連載のため、章の継ぎ目で繰り返しがうるさい感じがします。単行本化するときにもう少しきれいに直してくれるといいのですが。


新堂冬樹 講談社 2016年8月9日発行
コメント
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