伊東良徳の超乱読読書日記

雑食・雑読宣言:専門書からHな小説まで、手当たり次第。目標は年間300冊。2022年から3年連続目標達成!

会社法入門 第3版

2023-09-06 23:03:36 | 実用書・ビジネス書
 会社法について、機関(ガバナンス)、資金調達(ファイナンス)、組織再編(リオーガニゼーション)の3点を中心にして、概要と近時の改正、方向性を解説した本。
 会社法という法律が、世間では会社というのは働く場と受け止められているけれども従業員に関すること、労働関係については定められず(そちらは私が慣れ親しんでいる「労働法」の分野)、出資者(株主)と法人である会社と債権者(金融機関等)の関係を定め利害を調整するものだということが、一般市民には馴染みにくいところだという説明(はしがき)には、なるほどと思います。
 一般の市民のみならず、私が学生だった頃のまだ「商法」の中に会社法の規定があったときにはシンプルだった会社の機関や組織再編関係の定めは、経済界の要請に従い複雑怪奇になり、弁護士になってから「会社法」という独立の法律になって教科書類を読んでもどうにも頭に入らなくなっています(私が、会社関係の事件をやる気がないために、真剣に読まないという事情によるところが大きいとは思いますが)。
 この本では、会社法の規定の詳細は、複雑だとかわかりにくいとして説明を省いていますが、わりとシンプルにそれぞれの分野での目的と傾向(方向性)を解説しているので、なんとなく全体像を見るのにはいいかなと思えます。


神田秀樹 岩波新書 2023年4月20日発行(初版は2006年4月)
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即効!電子帳簿保存法対応マニュアル

2023-09-06 00:12:04 | 実用書・ビジネス書
 電子帳簿保存法が要求する電子帳簿保存について解説し、電子化のメリットを強調する本。
 初心者の田口さんの疑問で始まり、それに対する小田切さんの回答から展開する形でわかりやすく説明するというのが売りで(はじめに:3ページ)、最初の方はそれなりに功を奏していると思いましたが、1-3で「電子帳簿保存法はなぜわかりづらい?」という項目を立てざるを得ないように、法律自体がわかりにくいために、中盤あたりから結局説明を読んでもわかりづらいところが多くなり、文字を追えても隅々まで頭に入らなくなりました。
 読んで思ったことは、電子帳簿保存法の要求に従うためには、改ざんがないことを確保するために保存する電子データの大半について「タイムスタンプ」を付す必要があり、かつ税務調査の際の税務職員の要求に応じるために「検索性」を確保しなければならずそのためにcsvファイルなどで保存したデータの一覧表をつくる必要があるということです。ただ電子データで保存するのなら個人事業者でもやれるかなと思いますが、そういう事務作業が増えるというのです。パソコンとインターネットには親しんできたものの、暗号とか電子署名あたりでついて行けなくなっているおじさん(私)には、荷が重く、モチベーションが湧きません(慣れたら大したことないのかもしれませんが)。
 税務署がやりやすくする、納税者に対する管理を強めるということのために、今でも事業者に多大な会計事務・税務事務の負担を負わせている税務当局が、さらに大きな負担を課してきているのだと、私には見えます。
 それを、会社・事業者にもメリットがあるというより、メリットの方が大きいかのように書かれると、それ自体どうよと思います。


大山誠 秀和システム 2023年7月24日発行
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