「泣くな研修医」の続編(シリーズ第2巻)で、27歳になり医師3年目の雨野隆治の様子を描いています。
この巻から後輩として研修医の西桜寺凛子が登場し、コミュニケーション能力と飲み込みの速さ・吸収力で雨野を凌駕し、雨野の危機意識が煽られる展開になります。
このシリーズでは、一部の患者を除いて、登場人物に悪意の人物がいないのですが、この第2巻では例外的に、雨野が苦手な意地悪な看護師佐久間が登場します。もっとも、佐久間が登場するのは1つの手術だけで、その後は既刊の第5巻まで見ても出てきませんから、シリーズ全体としては基本、悪い人が出てこない清々しい読み物となっています。
第1巻で登場する主要な患者の1人、交通事故で腹部を損傷して腸が飛び出した状態で搬送されてきた子どもの山下拓磨の年齢が、第1巻では5歳と明記されている(第1巻37ページ等)のに、第2巻では3歳児になってる(第2巻17ページ)のは、どうよと思いました。そして、雨野が勤務する病院名が、第1巻では「牛ノ町病院」(第1巻228ページ、233ページ)だったのに、第2巻では「牛之町病院」(第2巻12ページ等)になっています。第3巻でも(第3巻5ページ等)、第4巻でも(第4巻6ページ等)、第5巻でも(第5巻278ページ等)また「牛ノ町病院」になっていますので、第2巻は気の迷いだったのでしょうけれど…えっ、あっ、うるさい読者ですね、私。
中山祐次郞 幻冬舎文庫 2020年4月1日発行
この巻から後輩として研修医の西桜寺凛子が登場し、コミュニケーション能力と飲み込みの速さ・吸収力で雨野を凌駕し、雨野の危機意識が煽られる展開になります。
このシリーズでは、一部の患者を除いて、登場人物に悪意の人物がいないのですが、この第2巻では例外的に、雨野が苦手な意地悪な看護師佐久間が登場します。もっとも、佐久間が登場するのは1つの手術だけで、その後は既刊の第5巻まで見ても出てきませんから、シリーズ全体としては基本、悪い人が出てこない清々しい読み物となっています。
第1巻で登場する主要な患者の1人、交通事故で腹部を損傷して腸が飛び出した状態で搬送されてきた子どもの山下拓磨の年齢が、第1巻では5歳と明記されている(第1巻37ページ等)のに、第2巻では3歳児になってる(第2巻17ページ)のは、どうよと思いました。そして、雨野が勤務する病院名が、第1巻では「牛ノ町病院」(第1巻228ページ、233ページ)だったのに、第2巻では「牛之町病院」(第2巻12ページ等)になっています。第3巻でも(第3巻5ページ等)、第4巻でも(第4巻6ページ等)、第5巻でも(第5巻278ページ等)また「牛ノ町病院」になっていますので、第2巻は気の迷いだったのでしょうけれど…えっ、あっ、うるさい読者ですね、私。
中山祐次郞 幻冬舎文庫 2020年4月1日発行