源氏物語を読む喜びを語り、味わうための見方や情報を記して勧める本。
よく知られる恋愛・栄光の物語としてよりも第2部の源氏の試練(源氏への批判)が読みどころであること、主要な登場人物の紹介、数多ある現代語訳の紹介と原文の魅力、物語の背景としての紫式部と藤原道長、当時の政治と社会の情勢、文化・風俗、他の文学作品との関わりや関連する絵巻・芸能、ゆかりの地の紹介などの12章になっています。
まえがきとあとがきで述べられているように、学者・専門家ではなく、一読者として自分が源氏物語にのめり込んでいった様子や読み返しまたさまざまなことを知ることで新たな発見をし別の読み方ができたことを紹介して、ともに追体験しましょうという姿勢で書かれていることが、初学者にも読みやすくなっていると感じます。
源氏物語に多数配されている和歌が読める(読解できる、味わえる)と、より深く読める/楽しめるのだな(というか楽しめるのだろうな)と、古文(というか語学全般)苦手意識の強い私は、やはり特にその和歌部分が説明されても今ひとつよくわからない無念さを新たにしましたが。
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柳辰哉 論創社 2025年1月15日発行
よく知られる恋愛・栄光の物語としてよりも第2部の源氏の試練(源氏への批判)が読みどころであること、主要な登場人物の紹介、数多ある現代語訳の紹介と原文の魅力、物語の背景としての紫式部と藤原道長、当時の政治と社会の情勢、文化・風俗、他の文学作品との関わりや関連する絵巻・芸能、ゆかりの地の紹介などの12章になっています。
まえがきとあとがきで述べられているように、学者・専門家ではなく、一読者として自分が源氏物語にのめり込んでいった様子や読み返しまたさまざまなことを知ることで新たな発見をし別の読み方ができたことを紹介して、ともに追体験しましょうという姿勢で書かれていることが、初学者にも読みやすくなっていると感じます。
源氏物語に多数配されている和歌が読める(読解できる、味わえる)と、より深く読める/楽しめるのだな(というか楽しめるのだろうな)と、古文(というか語学全般)苦手意識の強い私は、やはり特にその和歌部分が説明されても今ひとつよくわからない無念さを新たにしましたが。
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柳辰哉 論創社 2025年1月15日発行
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