1936年から1939年にかけて短期間に多数の作品を発表し亡くなった作家岡本かの子の短編・中編集。
戦前の作品ですが、仮名遣いを現代風に変え、本が新しいというだけで、ずいぶんと読みやすくなるものだと感じました(多分に心理的なもの)。念のために同じ作品が収録されている岩波文庫と見比べるとかなり印象が違います。
人情の機微やそこはかとない(当時の基準では相当なかも)エロティシズムを読む/味わう作品が多い感じですが、作品中よりも、年譜に表れた作者自身の人生の方が想像力と妄想力をそそるかも。
息子太郎(岡本太郎画伯)への手紙が掲載されていますが、そのネームバリューを使うためにしても、趣旨を理解しやすくするためにも、太郎からの手紙も挟んでほしかったと思います。
岡本かの子 ちくま日本文学(文庫) 2009年7月10日発行(1992年2月「ちくま日本文学全集26巻」=文庫版の改版)
戦前の作品ですが、仮名遣いを現代風に変え、本が新しいというだけで、ずいぶんと読みやすくなるものだと感じました(多分に心理的なもの)。念のために同じ作品が収録されている岩波文庫と見比べるとかなり印象が違います。
人情の機微やそこはかとない(当時の基準では相当なかも)エロティシズムを読む/味わう作品が多い感じですが、作品中よりも、年譜に表れた作者自身の人生の方が想像力と妄想力をそそるかも。
息子太郎(岡本太郎画伯)への手紙が掲載されていますが、そのネームバリューを使うためにしても、趣旨を理解しやすくするためにも、太郎からの手紙も挟んでほしかったと思います。
岡本かの子 ちくま日本文学(文庫) 2009年7月10日発行(1992年2月「ちくま日本文学全集26巻」=文庫版の改版)
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