染色体の末端にあり細胞分裂の度に減少して細胞分裂できる回数を規定しているテロメアの研究の現状を紹介し、老化と老化を遅らせる試みについて解説した本。
細胞分裂の度に減少し短くなるテロメアを再生することができれば細胞分裂が可能な回数が増えて若返りなり老化を遅らせるなりの可能性が出てくる、そしてテロメアを修復するテロメラーゼという酵素が発見されたというのですが、テロメアとテロメラーゼの関係はまだまだわからないことが多いとか、そもそもテロメアを長くしたら不老不死と言うより癌細胞になるリスクがあるのではなど、「予防できる、治療できる」というタイトルは、あまりに希望を持たせすぎに思えます。せいぜい「将来は予防できるようになるかも」くらいじゃないでしょうか。
根来秀行 ワニ・プラス 2022年9月5日発行
細胞分裂の度に減少し短くなるテロメアを再生することができれば細胞分裂が可能な回数が増えて若返りなり老化を遅らせるなりの可能性が出てくる、そしてテロメアを修復するテロメラーゼという酵素が発見されたというのですが、テロメアとテロメラーゼの関係はまだまだわからないことが多いとか、そもそもテロメアを長くしたら不老不死と言うより癌細胞になるリスクがあるのではなど、「予防できる、治療できる」というタイトルは、あまりに希望を持たせすぎに思えます。せいぜい「将来は予防できるようになるかも」くらいじゃないでしょうか。
根来秀行 ワニ・プラス 2022年9月5日発行
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