裁判官と弁護士が、法廷や弁論準備期日で裁判官が発言/質問する場面を捉えて、民事訴訟手続のそれぞれの場面での裁判官の思考やそれに応じた弁護士の作法などを解説した本。
書かれていることは、ふつうに裁判実務の経験があればわかることで、裁判手続の入門書的な面もないではないですが、最初の質問が「訴訟物は何ですか?」というところが、法律家以外の一般読者を拒絶しています。
「原告第1準備書面で現れた新たな事実に対し逐一認否し、被告第1準備書面で現れた新たな事実に対し逐一認否し……という書面が続くと、裁判官としては『非常に読みにくくわかりづらい』というのが率直な感想です。」「争点との関連性に乏しい事実について争いがあるか否かを事細かに把握する実益は乏しいです。」(48ページ)と、私もよく思うのですが、長々しい書面に対しても、認否してくれと裁判官が言うこともまたあって、しかたないなぁと長々しい認否をしているのが実情かと…
中村雅人、城石惣 学陽書房 2024年5月27日発行
書かれていることは、ふつうに裁判実務の経験があればわかることで、裁判手続の入門書的な面もないではないですが、最初の質問が「訴訟物は何ですか?」というところが、法律家以外の一般読者を拒絶しています。
「原告第1準備書面で現れた新たな事実に対し逐一認否し、被告第1準備書面で現れた新たな事実に対し逐一認否し……という書面が続くと、裁判官としては『非常に読みにくくわかりづらい』というのが率直な感想です。」「争点との関連性に乏しい事実について争いがあるか否かを事細かに把握する実益は乏しいです。」(48ページ)と、私もよく思うのですが、長々しい書面に対しても、認否してくれと裁判官が言うこともまたあって、しかたないなぁと長々しい認否をしているのが実情かと…
中村雅人、城石惣 学陽書房 2024年5月27日発行
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