遺産分割を中心とする相続関係の調停の際によく問題となるような当事者の主張を取り上げて家庭裁判所の実務での取扱を説明した本。
調停の運用を中心にしているので、理屈はこうで当事者がそこを(理屈に従って)主張すると調停では扱えなくなり地裁で裁判で決着してから来てねとか長引くけれども、当事者がこだわらずに柔軟にやれば調停内で解決できるとかいう説明も多く、弁護士としてもそこは悩ましいんだけどねと思いながら読むところもわりとありました。
遺産分割の調停で問題となることの多くがコンパクトに理解でき、実際の調停の進行がイメージできていい本だと思います。後半になるとふつうの解説書っぽくなっていきますが、そちらでも家裁の調査官の仕事の説明を興味深く読めました。
松原正明、常岡史子編著 弘文堂 2023年12月30日発行
調停の運用を中心にしているので、理屈はこうで当事者がそこを(理屈に従って)主張すると調停では扱えなくなり地裁で裁判で決着してから来てねとか長引くけれども、当事者がこだわらずに柔軟にやれば調停内で解決できるとかいう説明も多く、弁護士としてもそこは悩ましいんだけどねと思いながら読むところもわりとありました。
遺産分割の調停で問題となることの多くがコンパクトに理解でき、実際の調停の進行がイメージできていい本だと思います。後半になるとふつうの解説書っぽくなっていきますが、そちらでも家裁の調査官の仕事の説明を興味深く読めました。
松原正明、常岡史子編著 弘文堂 2023年12月30日発行
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