三ちゃんのサンデーサンサンラジオ。第370回。6月19日、日曜日。
先週一週間は出かけていました。
曹洞宗布教師養成所で、4泊5日の缶詰状態でした。
感染予防対策もあり、受講生は前半後半に分かれての受講でしたが、講師陣は全日程を勤めました。
布教師を目指す青年僧諸兄は、非常にまじめでストイックなまでによく勉強されます。
今年度の講本は昨年度に続き『正法眼蔵行持の巻』で、ただ読むだけでも難解なのに、そこから一文を抜き出して、一般の檀信徒に伝わるように説きほぐす法話を作成することは、それ自体なかなか骨の折れる作業です。
それをみんなの前で実演し、それに対して受講生全員と講師が綿密な講評を加え、原稿を一晩かかって修正した上で次の日再実演するというプログラムです。
最初の実演から再実演までにどれほど修正できたかが厳しく評価されます。
限られた時間での勉強は寝る間もないかもしれません。
次の日の再実演で見事に修正されると、講師陣からも高評価が得られます。
修正できることは人の意見に耳を傾ける謙虚さの現れでもあります。
しかし、自分が言いたいこと話したいことでなければ、話自体が説得力に欠け聴衆の心には響きません。
自分の伝えたいことを保持しながら、さらにブラッシュアップしていく、それがこのプロセスのねらいです。
こういう場に来なければ、自分がこれでいいと思うままに話をしてしまって、間違った教えを広めてしまうかもしれません。
自分には見えない癖や気づかない欠点があるかもしれません。そこを痛いほど真っすぐに指摘されます。そこを気づかせてもらえるのです。
檀家さんは、心で思っても和尚に言うことはないでしょう。
この混迷の世の中、衆生の迷情を救うために、しっかりと学んでいただきたいと願います。
そんなことで、とても重要な学びの場が布教師養成所だと思っています。
全国から参じた今年度37名の弁道僧が一堂に会し、切磋琢磨しながら学ぶ姿はまさに叢林です。
また、違った性質の川の水を分け隔てなく受け入れて海が海となるように、この大海は、各地各自の個性を受け入れ、乳水和合して、やがて人々を潤すことでしょう。
今年度は、同じ日程で10月と2月に二期三期と続きます。
昨日今日と、戸沢村清林寺様の慶弔会、先住様の本葬と現住様の晋山結制が勤まります。
法要の解説を頼まれていて二日間勤めます。
先住禅悦方丈様は一昨年の2月、67歳で突然遷化されました。
ちょうどその日、東根温泉で寺院の集まりがあり、参加した和尚さん方が「途中で事故があったね」と話していました。
その後次々と情報が入り、それが先住様が乗った車の事故だと判明したのです。
先住様の車がブレーキを踏まずに前の車に追突したようで、運転の途中で意識をなくしていたのだろうということでした。
先住様は、普段から法定速度を守って運転する人で、周りがイライラするほどのスピードでしたから、追突された前の車の方に大きなけががなかったことは幸いでした。
しかし、後継者、家族の方、また檀信徒には全くの突然の出来事で、何が起こったのか何をどうすればいいのか、右往左往の日々だっただろうと想像されます。
それでも、法類や教区、近隣の寺院方にアドバイスを受け支えられながら、檀信徒とも相談を重ね準備を整えて、今日を迎えることができました。
新命住職には大変な2年間だったと思いますが、きっと先住様も見守ってくださると思いますし、この苦労を肥しとして立派な住職となるよう、覚悟をもって臨んでもらいたいと願います。
先住様は、山形曹洞宗青年会の会長を務められていた時に、その事業としてカンボジアに学校建設支援を成し遂げれられました。
一緒に学校の贈呈式に参加したことを思い出します。
優しさとユーモアと熱い思いにあふれた和尚さんでした。
まだまだ、寺にとっても地域にとっても曹洞宗門にとっても必要な人でした。
あまりにも早い突然の遷化に、残念無念という他はありません。
心より眞位の増崇を祈ります。
池の鯉が3匹死にました。
金曜日朝に1匹死んでいたようで、昨日にも2匹死にました、何かの感染症かと思います。
すぐに鯉屋さんに来てもらい消毒をしてもらいました。それ以上の被害は今のところなさそうです。
生きものですから、色んな病気はあるでしょう。
体長60センチはある鯉ですから重さもあります。
鯉屋さんは「餌のやりすぎかもしれない」と。
鯉も人間も食べ過ぎには注意しなければなりません。万病の元です。
今週はここまで。また来週お立ち寄りください。
先週一週間は出かけていました。
曹洞宗布教師養成所で、4泊5日の缶詰状態でした。
感染予防対策もあり、受講生は前半後半に分かれての受講でしたが、講師陣は全日程を勤めました。
布教師を目指す青年僧諸兄は、非常にまじめでストイックなまでによく勉強されます。
今年度の講本は昨年度に続き『正法眼蔵行持の巻』で、ただ読むだけでも難解なのに、そこから一文を抜き出して、一般の檀信徒に伝わるように説きほぐす法話を作成することは、それ自体なかなか骨の折れる作業です。
それをみんなの前で実演し、それに対して受講生全員と講師が綿密な講評を加え、原稿を一晩かかって修正した上で次の日再実演するというプログラムです。
最初の実演から再実演までにどれほど修正できたかが厳しく評価されます。
限られた時間での勉強は寝る間もないかもしれません。
次の日の再実演で見事に修正されると、講師陣からも高評価が得られます。
修正できることは人の意見に耳を傾ける謙虚さの現れでもあります。
しかし、自分が言いたいこと話したいことでなければ、話自体が説得力に欠け聴衆の心には響きません。
自分の伝えたいことを保持しながら、さらにブラッシュアップしていく、それがこのプロセスのねらいです。
こういう場に来なければ、自分がこれでいいと思うままに話をしてしまって、間違った教えを広めてしまうかもしれません。
自分には見えない癖や気づかない欠点があるかもしれません。そこを痛いほど真っすぐに指摘されます。そこを気づかせてもらえるのです。
檀家さんは、心で思っても和尚に言うことはないでしょう。
この混迷の世の中、衆生の迷情を救うために、しっかりと学んでいただきたいと願います。
そんなことで、とても重要な学びの場が布教師養成所だと思っています。
全国から参じた今年度37名の弁道僧が一堂に会し、切磋琢磨しながら学ぶ姿はまさに叢林です。
また、違った性質の川の水を分け隔てなく受け入れて海が海となるように、この大海は、各地各自の個性を受け入れ、乳水和合して、やがて人々を潤すことでしょう。
今年度は、同じ日程で10月と2月に二期三期と続きます。
昨日今日と、戸沢村清林寺様の慶弔会、先住様の本葬と現住様の晋山結制が勤まります。
法要の解説を頼まれていて二日間勤めます。
先住禅悦方丈様は一昨年の2月、67歳で突然遷化されました。
ちょうどその日、東根温泉で寺院の集まりがあり、参加した和尚さん方が「途中で事故があったね」と話していました。
その後次々と情報が入り、それが先住様が乗った車の事故だと判明したのです。
先住様の車がブレーキを踏まずに前の車に追突したようで、運転の途中で意識をなくしていたのだろうということでした。
先住様は、普段から法定速度を守って運転する人で、周りがイライラするほどのスピードでしたから、追突された前の車の方に大きなけががなかったことは幸いでした。
しかし、後継者、家族の方、また檀信徒には全くの突然の出来事で、何が起こったのか何をどうすればいいのか、右往左往の日々だっただろうと想像されます。
それでも、法類や教区、近隣の寺院方にアドバイスを受け支えられながら、檀信徒とも相談を重ね準備を整えて、今日を迎えることができました。
新命住職には大変な2年間だったと思いますが、きっと先住様も見守ってくださると思いますし、この苦労を肥しとして立派な住職となるよう、覚悟をもって臨んでもらいたいと願います。
先住様は、山形曹洞宗青年会の会長を務められていた時に、その事業としてカンボジアに学校建設支援を成し遂げれられました。
一緒に学校の贈呈式に参加したことを思い出します。
優しさとユーモアと熱い思いにあふれた和尚さんでした。
まだまだ、寺にとっても地域にとっても曹洞宗門にとっても必要な人でした。
あまりにも早い突然の遷化に、残念無念という他はありません。
心より眞位の増崇を祈ります。
池の鯉が3匹死にました。
金曜日朝に1匹死んでいたようで、昨日にも2匹死にました、何かの感染症かと思います。
すぐに鯉屋さんに来てもらい消毒をしてもらいました。それ以上の被害は今のところなさそうです。
生きものですから、色んな病気はあるでしょう。
体長60センチはある鯉ですから重さもあります。
鯉屋さんは「餌のやりすぎかもしれない」と。
鯉も人間も食べ過ぎには注意しなければなりません。万病の元です。
今週はここまで。また来週お立ち寄りください。