なあむ

やどかり和尚の考えたこと

新治師匠口演

2009年06月09日 06時55分48秒 | 宿用院

正確には一昨日のありがとうです。昨日も疲れて書けませんでした。

何度もご案内の通り、一昨日宿用院で露の新治師匠の口演会が行われました。

写真撮影を係のスタッフにお任せしたので、手元に写真がなくて残念です。

盛況でした。本堂がほぼいっぱいに埋まりました。

師匠がおっしゃるように「笑う門には福来てる」で、みんなが笑っている本堂は、まさに幸せにつつまれていました。

「みんなどうせ、ぼちぼちで、ちょぼちょぼで、いいかげんなもんでっせ、泣いて暮らしても一生、笑って暮らしても一生、だったら笑わな損ですがな」

生きていくことに元気が出るお話です。ありがとうございました。

青森に向かわれた途中から御礼のメールもいただき、恐縮しました。また是非お招きしたいと思います。


再々度のご案内

2009年06月04日 19時30分35秒 | 宿用院

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Photo12s_2繰り返しのご案内で恐縮ですが、6月7日の口演会のご案内を繰り返し。

露の新治師匠。本当にすごい。

1,腹を抱えて、心から笑える。

2,ただのお笑いではない。考えさせる。

3,自分のいたらなさに気づかせてくれる。

4,聞いてよかったと満足させてくれる。

是非是非、お誘い合わせの上お越しください。

6月7日(日)午後4~6時

宿用院本堂

木戸銭 1000円

問い合わせ:0237-72-2155


永平寺に行ってきました

2009年06月04日 18時59分30秒 | 宿用院

観光地のお土産みたいなタイトルになってしまった。

やはり永平寺は永平寺。いつ行っても背筋が伸び姿勢が正される。

檀家衆も一様に心地よい緊張感を味わったようだ。感動の声をいただいた。

さて、息子陽堂(呼び名「耕雲」)だが、元気に頑張っている様子だった。

ちょうど接茶寮という、参籠者(お泊まり)のお世話係に配属されていたため、おそらく上の修行僧の配慮で、我々の団体の係にしてくれていた。

陽堂が、永平寺での流れの説明や注意事項の伝達、食事の作法、風呂への案内など、てきぱきと説明する姿を間近に見て、檀家衆も殊の外喜び、何ほどか安堵してくれたに違いない。

0002 私と家内の部屋に来た時は、こらえていた思いが吹き出したのか、言葉にならずテーブルに突っ伏して肩を振るわせていた。

話したいことが山ほどあったのだろうが、ゆっくりおしゃべりする時間もなく、公務へと戻っていった。

食堂(じきどう)において、たまたま家内と向かい合って座り、息子の説明の声を聞きながら薬石(夕食)小食(朝食)をとる時には、何だか自宅にいるような、不思議な気持ちになった。

翌朝は、木の芽拝登という行事のために朝早く出かけたので、息子の顔を見ることはできなかった。交わす言葉もわずかだったが、元気な様子を目の当たりにして安心できた。

約3ヶ月が経過し、一番厳しい時期は乗り越えたはずだ。体が慣れてくれば病的な食欲も次第におさまってくる。ただし、慣れるに従って気がゆるみ、大きな失敗をしたり、大事な修行を台無しにすることもあり得る。懈怠のないように願う。

昔はほとんどの仕事に修行期間があり、みんな苦労しながら体で覚えてきたのだろう。社会の常識や、人とのつきあい方なども同時に身につけてきたに違いない。

今、ほとんどの職業が学校から直ぐに就職ということになり、給料をもらうことになる。給料は高く、仕事は楽な方がいい。目的はお金であり、一人前の職業人になることではなくなってしまった。

大人としての生き方も身につけず、ただ、機械のコマになっているに過ぎないように見える。

今、どんな理由にせよ、修行させてもらえることはありがたいことだ。

永平寺で目にする修行僧の姿が、美しく、さわやかに、凛々しく見えるのは、修行の力なのだと改めて思う。


永平寺参拝へ

2009年05月29日 20時21分56秒 | 宿用院

明日、5月30日、宿用院檀家衆とともに永平寺に行ってまいります。

4d55acf61fe5afd2_2 大本山の参拝、もちろんそれも大きな目的ですが、もう一つの意味は、やはり、今修行中の息子への励ましがあります。

檀家衆にとっても、かわいく大事な宿用院の後継ぎであり、厳しい修行の様子を垣間見て更に信頼を深める機会でもあるので、出発前からかなり期待と緊張感を感じているようだ。

修行は本人のためであることは間違いないのですが、修行に打ち込んでいる姿は、それを目の当たりにする人をも感化する力があります。

永平寺の修行僧の姿を見て、自分にはできないけれど、その厳しい修行をしている人がいるという事実は、きっと励みになるはずです。

あの研ぎ澄まされた姿と立ち居振る舞いは、見ているだけでも心が浄められるような気がします。

息子がどんな様子なのか、それを見た檀家衆がどんな感想を持つのか、帰ったら報告します。檀家の皆様と本山参拝の機会を持つことができたことに感謝します。


露の新治 口演会

2009年05月16日 20時44分25秒 | 宿用院

露の新治師匠口演会

6月7日(日)午後4時~

宿用院にて

「tuyunotirasi.doc」をダウンロード

先にもお知らせしましたが、再度ご案内します。

露の新治師匠は、テレビ出演もほとんどされませんから、知らない人は知らない、知る人ぞ知る落語家です。

今度松林寺集中講座に来てくれることになっている柳家さん喬師匠と二人会を催すと、チケットは即完売になるそうです。

さん喬師匠もテレビではあまりお見かけしませんが、JRの車内誌に江戸落語の代表として取り上げられるように、古典落語の名人です。

テレビに出ることと実力は一致しないのでしょうね。政治家も同じかもしれません。

露の師匠は、落語もさることながら、人権高座という分野で、抜きん出たお話を確立されています。

ただのお笑いではなく、考えさせられ、心を打つお話に、みんなが感動いたします。

この度、東北で時間が空いたということで、急遽、宿用院での口演の運びとなりました。

是非多くの方にお聴きいただきたいと思い重ねてご案内いたします。

木戸銭は1000円です。


露の新治師匠再び

2009年05月07日 22時54分19秒 | 宿用院

昨年一昨年と2年にわたり松林寺集中講座においでいただいた露の新治師匠から今朝メールがあり、6月6~7日、近くにいて時間が空いているのでどこかで高座ができないだろうかといううれしい問い合わせ。

早速知り合いに問い合わせ、急遽2カ所が決定!

6日夜、宮城県本吉町清涼院様お席。

7日夜、宿用院お席となりました。

松林寺で大好評だったので、河北町の皆様にも是非聴いていただきたいと願っていました。また、宿用院では毎年恒例の地蔵まつりが、庫裡改修工事のためお休みにしようと思っていたところ、その代わりの「地蔵まつりスペシャル」として実施できるという願ってもない展開となりました。

Photo 本当に露の新治師匠はすごい!

人権という難しいテーマを、たのしく、奥深く、笑いながら納得させてくれる。

落語の方も最近力を入れている(?)というお話。楽しみにしています。是非多くの皆さんにお越しいただきたい。

6月7日(日)午後4時から

宿用院本堂にて

木戸銭1000円

「新ちゃんのお笑い人権高座」と落語でたっぷりと聴かせます。


初お目見え

2009年04月23日 21時06分04秒 | 宿用院

くつしたは松林寺の猫、で、こちらは初お目見えの宿用院の猫みーたん。

どちらも息子が処分される直前にもらい受けてきたもの。

何故か実家へ、しかも1匹ずつ預けることに。

Dvc00123 しかし、このみーたんは、宿用院に来てからかれこれ2年ほどになるのに、未だに娘以外にはなつかない。主人であるはずの住職を見ても泥棒猫みたいに首を潜めて逃げ出す。Dvc00118

この度ようやく写真に収めることができた。いかにも雑種の微妙な色、短足、ほとんど鳴かない、でも目が大きいのでかわいくないわけではない。

中島みゆきに「なつかない猫」という歌があるが、なついてくればこそかわいげもあるのだが、今イチ愛着がもてない。

どちらも捨て猫同然だが、生まれつきの性格というものがあるようだ。


改修工事 経過

2009年04月19日 09時41分28秒 | 宿用院

宿用院庫裡改修工事が、更にすごいことになっています。

Dvc00092 Dvc00088 Dvc00095

屋根を既存の高さに維持したまま、下の構造を全て取り払い基礎から立ち上げ屋根にくっつけていくという、まるでサーカスのような工事が展開されています。

今見頃です。ヘルメット着用が義務づけられています。


改修工事

2009年04月15日 21時28分47秒 | 宿用院

宿用院の光ケーブルと電話線を仮設工事してもらいインターネット接続が可能になった。

光の工事が大変混んでいて、申し込んでから20日ほどかかってようやくの工事だった。

昨年の6月に法律が変わって、増改築をする場合には接続建物の耐震構造が義務化された。寺の庫裡を増改築するためには本堂の耐震構造を施行しなければならないのだが、本堂に壁を作ったり筋交いを入れたりすることは不可能であり、あきらめざるを得なかった。

Dvc00058そこで改修工事となったわけで、屋根を釣り上げたまま下の構造を改修するというサーカスのような工事となる。その分手間と費用がかかり、割の合わない工事となった。

しかし、まだ茅葺きの屋根がそのまま残ることになったのは幸いだったのかもしれない。

Dvc00038天井が取り払われた屋根を見上げると、しっかりした梁と真っ黒の茅葺きの構造が確認でき、歴史の重みと強さを知ることとなった。

明治35年に再建された建物が、100年経って生まれ変わり新たな歴史を刻むことになる。

ありがとうございました。


昔の手紙

2009年03月31日 21時11分14秒 | 宿用院

宿用院の庫裡改修工事が始まる。その準備として荷物をまとめて一時的に移動をする作業に追われ続けた。彼岸や大般若のシーズン、SVAの総会も重なって多忙だった。お陰様で友人の手伝いも得て、だいたい片付いた。

そんなこともあり、ブログの更新をできないでいたらアクセス数が減っていた。やはりこまめに更新しないとすぐに忘れられることが分かった。頑張ろう。J0401223

で、荷物の整理をしていたら、机の引き出しの奥の方から、懐かしい見慣れた筆跡の手紙が出てきた。

まだとってあったんだ!

学生時代つきあっていた女性からのもので、何年か前に思い切って全部棄てたと思っていたが、どうしても棄てられない三通を密かにとってあったようだ。

今と違って、意思伝達手段は手紙が主だったために、かえっていつまでも痕跡を残してしまう。

久しぶりに開いてみて、クセのある可愛い文字にトキメキが蘇ってきた。

なぜ別れてしまったんだろう。失礼なことを言ってしまったような記憶がある。若気の至りとは言いながら、できれば謝罪したい気持ちだ。

荷物の整理の前に心の整理がつけられず、まだ机の奥にしまい込んでしまうのだろう。