昨日と今日の工事で、太陽光発電パネルがつきました。
何と石油会社の昭和シェルも、太陽光発電パネルの製造を本格的に開始するというニュースが流れたばかりですが、化石燃料から自然エネルギーへの転換が加速度的に進むとみられます。
鳩山次期首相が、2020年までに1990年ベースで25%のCO2削減を明言したというニュースも今日の新聞に踊っていましたが、政策面でもこれを後押しすることは間違いないでしょう。
何しろ、太陽光が原料ですから、無料で無尽蔵で無害であることは日を見るより明らかです。
設置費用が高額であることが最大の課題ですが、これも今後量産体制に入ればいくらかは安くなるでしょう。今年の11月1日から、電力会社への売電の価格が2倍になることが決まっており、今後それが更に値上がりすることも考えられます。
そして、それよりも何よりも、やっぱり、美しい地球を子どもたちに残しておくためには、大人たちが少し苦労しても頑張る価値はあるでしょう。
因みに宿用院での設置費用ですが、サンヨーの単結晶4キロワット発電で総額260万円。1キロワット平均70万円というのが相場ですが、65万円程になります(発電効率の一番いいサンヨー製にしましたが、多結晶のシャープ製であればもっと安い)。
そして、国からの補助金が1キロワットあたり7万円ですので、28万円が返ってきます(自治体で補助金を出しているところもありますが、山形県はなし)。
冬の発電量や雪との関係など、不安な面がないわけではありませんので、発電量の経過とともに、随時モニタリングしたいと思います。
昨日23日は、宿用院恒例の夜の施食会。数年前から夜の法要にしています。
その理由はいろいろあって、この時期昼は暑いということ、23日という日にちで決まっているので、平日などは日中暇なお年寄りしか来れないということ、今の世代の方が来なくなったら次の代は来てくれるのかという不安、などです。
そこで、次の代の方々が来られる法要にシフトしていきたいということで、数年前から夜に変更したのでした。
今年は、新しくなった庫裡で、外にはキャンドルのディスプレイなどをしたほか、法要の後に、女性コーラスとピアノのミニコンサートを催しました。
6月に一緒に永平寺参拝をした檀家さんで、合唱をやっているお二人がよても上手だったのでお願いしたのでした。
夏の終わりの宵を穏やかに過ごすことができました。
引き続き庫裡改修工事の記事で恐縮です。
今日から一部引っ越し作業が始まり、軽部さん平澤さんのお手伝いも得て台所用品などを移動しました。明日は本格的な引っ越しとなります。
そして、何と!本日初めてお風呂の入浴が叶いました。
4月に工事が始まってから、これまで仮設のシャワーで過ごしてきたので、娘にとっては数ヶ月ぶりのバスタブとなり、感激していました。都合上写真はありません。
ただ、増築ができなかったために、ギリギリの面積の間取りで、収納場所なども限れれており、一度出した物が全部収まるのか疑問です。
それにしても、段差のない床で、近代的で便利な設備に囲まれ、新しい畳の香りも漂い、快適この上のない生活をさせていただけることを、恐縮に感じながら、ありがたいと思います。
また、この度思い切って太陽光発電の設備も設置することにしています。
どの程度の成果があるのかは後日報告いたします。
宿用院の庫裡改修工事もいよいよラストスパートに入ってきました。
今日は光ケーブルの移設も終わり、新しい事務室からの試運転です。
来週頭にクリーニングが入り、31日の引き渡しということになりました。
これまで関わってくれた職人の皆様に感謝です。何しろ新築工事と違い、古い屋根を温存したままでの工事で、思わぬ障害が出てきたり、設計の変更があったり、行きつ戻りつの工程でした。それにもかかわらず、お盆前に引っ越しを終えたいという計画で、最大限の努力をしていただいた結果だと思います。
一般住宅と違って、寺院は檀信徒の建物ですから、総代さんがやって来ては意見を言い、会計さんがやって来ては意見を言い、施工主も誰の意見を聞けばいいのかとまどうこともありました。しかし、それもこれも、自分たちの寺を良くしようという熱意の表れで、職人さんには苦労をかけましたが、いい物が出来たと思います。
もう一踏ん張りです、ありがとうございました。
宿用院庫裡の玄関を飾るモニュメントとして、木口の額縁が完成した。
設計の段階で、何かアクセントをということで設計士は、欅の枠の中に5㎝×5㎝のタイルを張りつめるという案を持ってきた。そして、「いいアイデアがないから住職考えてみてくれ」ということだった。考えてみてくれと言われれば、嫌いではないので、直ぐに考えてみた。5㎝×5㎝という図面はそのままに、タイルではなく、木の木口で何か表現できないかと思った。しかも解体した庫裡の材料を活かせば意味もあるのではないか。
一つ一つの高さを変えて、光が当たった時の影で何かを表現できないか。いくつかデザインを考えた結果、単純な円相が一番いいだろうと思い、設計士と大工さんに相談すると、実におもしろいということになり、材料を手配してもらった。
22個×22個の配列で、全部で484個。3種類の高さで、”積み木”を作ってくれた。
しかも、色々な材料で作ってくれたものだから、色や模様に一つ一つの表情があり、実に楽しいパズルとなった。
何種類かの木口を組み合わせ、床に並べてみるのは、まるで子どもの積み木遊びのようだった。ご飯を食べるのも忘れて”下書き”をして、大工さんと一緒に額縁にはめ込んでいった。
完成したのが以下。思いの外うまくいったと満足している。是非ご覧ください。
宿用院の庭に梅の木があって、手入れもしないのに毎年たくさんの実をつけます。
今年も収穫時期を迎え気になっていたのですが、今日ようやく取り掛かりました。
脚立に登り、枝のトゲトゲと格闘しながらハケゴに一つ二つと採りはじめました。目に入ると採りたくなって、枝の先へ先へと手を伸ばします。何度か来客があって、その都度中断しながら、目に見えるとどうしても気になって、何度も脚立に登っていました。
梅の実はもう十分に必要な量に達しているのに、それとは関係なく「採りたい」という欲求があることに気づかされた。
これまで、山菜採りなどに山に行く人を「何が楽しいのだろう」と見ていましたが、収穫することは、確かに楽しい、と感じました。
常日頃、私は物欲や金欲がさほど強い方ではないと思っているのだが、その状況に身を置くと強い欲が湧いてくるものらしい。
どうするんだろう、こんなにたくさんの梅。
宿用院での露の師匠の口演を聞いた河北町婦人会の方が、この秋、婦人会で師匠をお招きしたいということで、問い合わせしたところ、師匠から快くお引き受けいただきました。
婦人会の行動も早いですが、即答いただける師匠にも感謝です。
期日は、11月20日(金)午後6時になると思います。婦人会の情報を先に流して済みませんが、仲立ちした特権で紹介させていただきます。
オープンの講演会になるようですので、また11月お目にかかれます。お楽しみにしてください。