宿用院の光ケーブルと電話線を仮設工事してもらいインターネット接続が可能になった。
光の工事が大変混んでいて、申し込んでから20日ほどかかってようやくの工事だった。
昨年の6月に法律が変わって、増改築をする場合には接続建物の耐震構造が義務化された。寺の庫裡を増改築するためには本堂の耐震構造を施行しなければならないのだが、本堂に壁を作ったり筋交いを入れたりすることは不可能であり、あきらめざるを得なかった。
そこで改修工事となったわけで、屋根を釣り上げたまま下の構造を改修するというサーカスのような工事となる。その分手間と費用がかかり、割の合わない工事となった。
しかし、まだ茅葺きの屋根がそのまま残ることになったのは幸いだったのかもしれない。
天井が取り払われた屋根を見上げると、しっかりした梁と真っ黒の茅葺きの構造が確認でき、歴史の重みと強さを知ることとなった。
明治35年に再建された建物が、100年経って生まれ変わり新たな歴史を刻むことになる。
ありがとうございました。