なあむ

やどかり和尚の考えたこと

改修工事

2009年04月15日 21時28分47秒 | 宿用院

宿用院の光ケーブルと電話線を仮設工事してもらいインターネット接続が可能になった。

光の工事が大変混んでいて、申し込んでから20日ほどかかってようやくの工事だった。

昨年の6月に法律が変わって、増改築をする場合には接続建物の耐震構造が義務化された。寺の庫裡を増改築するためには本堂の耐震構造を施行しなければならないのだが、本堂に壁を作ったり筋交いを入れたりすることは不可能であり、あきらめざるを得なかった。

Dvc00058そこで改修工事となったわけで、屋根を釣り上げたまま下の構造を改修するというサーカスのような工事となる。その分手間と費用がかかり、割の合わない工事となった。

しかし、まだ茅葺きの屋根がそのまま残ることになったのは幸いだったのかもしれない。

Dvc00038天井が取り払われた屋根を見上げると、しっかりした梁と真っ黒の茅葺きの構造が確認でき、歴史の重みと強さを知ることとなった。

明治35年に再建された建物が、100年経って生まれ変わり新たな歴史を刻むことになる。

ありがとうございました。


アイヌ語と地名10 田代

2009年04月15日 20時51分52秒 | アイヌ語と地名

最上町の赤倉の奥、宮城県との県境に田代峠がある。以前UFO飛来の話題になった地だ。

当然奥深い山の中にある。寒河江市にも田代があり、やはり山奥の地名だ。

「田代」そのものは、全国各地に見られ、必ずしも同じような地形ばかりではなく、平地にも存在する。

「田代」の語源は、田の代つまり「苗代」からの説もあるようだ。

しかし、最上町の田代峠、寒河江市の田代は、苗代どころか人も寄せ付けないような地形だ。ではこの「田代」の語源は何か。

大友幸男によれば、アイヌ語の「タプ・シル」が考えられ、「肩の・所」という意味ではないかとのこと。山の肩という意味か。

しかし、平地に付く「田代」との整合性はどうか、詳しくは分からない。