ついに買ってしまいました!
DVD「志ん朝全集」上下巻。
出た当時から気になって気になって仕方ありませんでした。当時は一巻3万円以上したので躊躇していましたが、今は少し安くなってきましたので思い切って買ってしまいました。
CDはだいぶ揃えていたのですが、耳だけで聞いていると、仕草が分からず、声のないところで笑い声が聞こえると、どんなことをしているのか、こんなことか、あんなことかと想像して、気になってやきもきしていました。
あ~すっきりした。
やっぱりそうでした。落語は、「噺」なのですが、一人で何人かの人を演じ分けるのですから当然身振り手振りがつきます。人によって、声の変化だけでなく、「様子」が違ってきます。
旦那、小僧、おかみさん、ご隠居、バカ、それぞれに顔やカタチが違うのです。
その切り替え、変化、その演じ分けこそが落語の芸です。
「文七元結」で左官の長兵衛とおかみさんの喧嘩のやりとりなど、一人で同時に二人を演じる様子は、CDでは見分けることができませんでした。
やはり落語は間近で、目で見て耳で聞くものだと思いました。
まことに悔しいかな、生きているうちに生の志ん朝落語を見ることはできませんでした。
せめてDVDで、その芸を堪能したいと思います。
松林寺集中講座には、今年も柳家さん喬師匠をお招きしています。生の名人芸をここで見ることができます。是非お見逃しなく。