Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

落ち葉掻き

2011年11月27日 15時58分18秒 | 俳句・短歌・詩等関連
本日の俳句

★植え替えの土柔らかに菊日和
★子は去りて次第につのる冬の雨
★人も葉も雲もしなやか落ち葉掻き
 三の酉
★熊手持つ男らの背のたくましき
★四五人で担う熊手は誇らしく

 本日は雲が薄く全天を覆い、天気予報どおりの気温上昇とはならなかった。それでも100分ほどのウォーキングでは、薄いウィンドブレーカーであったが汗をだいぶかいた。昨日に比べると随分と暖かだったと思う。
 11月に入って暖かい日もあったが、そんなことには無関係に落ち葉は時を知り、容赦なく散ってくる。あちこちで落ち葉を掃く人の姿が目に付く。地面に張り付いてなかなか掃けない葉、箒に張り付いて取れない葉、素直に塵取りに入っていく葉、落ち葉も樹種によってさまざまな性格があるらしい。
 しかもどの葉も個性的な色合い、形状をしている。同じものはないといっていい。地面に張り付いた葉をようやく剥がした途端、裏側の鮮やかな色にはっとすることもある。塵取りの中にいくつかの種類の落ち葉が混ざり、重なり合うと、思いがけない紋様に見えることもある。
 初冬の陽射しの中で、落ち葉を掃くために軽く格闘するのは気持ちがいい。ほの暖かい陽射しが心地よい。一枚一枚の葉の個性を拾い集めるほどに、静かに時間が流れていく。