本日はかなりくたびれた。そしてこんなことを考えた。
朝から一家三人のインフルエンザの予防接種の予約、クーラー設置工事の13日の見積もりと下見に伴う申請書類の取り寄せ、親同伴の予防接種、銀行。途中で二人と別れて神奈川大学生協での予約本の受け取り、整形外科でのヒアルロン酸注射・・・・・とバス・タクシー・地下鉄・私鉄をいく九つも乗り継いだ。
16時過ぎに帰宅して、横になって1時間ほど寝てしまった。家についてみると高々8000歩。それでも足はとてもだるい。
本日はこんなことがあった。整形外科を訪れるために、長い階段を手摺りを頼りに昇っていたら、同じ手摺りにつかまって降りてくる私よりも年上のご老人とすれ違った。
最初私が下を向いて歩いていたので気がつかなかった。「すみませんが・・・」と上からの声で慌てて上を見上げた。手摺りにつかまりながらぶつからないように声を掛けて注意をしてくれたのだ。
私よりも明らかに年上で、しかも足の具合は私よりも悪そう。「ゴメンナサイ」と謝りながら私が横にずれてすれ違った。すれ違う時に、私から「つらい階段ですね」と一声、二人で笑いながらすれ違った。年寄り泣かせ、足の悪い者を泣かせる階段である。
この駅、エレベーターがあるが、かなり遠回りになるので、少し苦労しても階段を使ってしまう駅である。昇りのエスカレーターは途中まであるが、下りのエスカレーターはそもそもない。
本日の体験から、以下のように考えてみた。横浜市営地下鉄も開通してからもう半世紀近くになる。当時は問題にならなかった階段ばかりの出入り口、その後少しずつエレベーターやエスカレーターは整備されたものの、狭い敷地と駅舎構造のため物理的に限られた設置しか出来ていない。
利用する市民の高齢化も著しく進んでいる。この地下鉄は、開通時から通勤をはじめ日常生活に欠かせない私である。その私も歳を取り、足がつらくなった場合のつらさを身をもって体験している。
地下鉄開通時には地下鉄利用者が増え、バスが減便・路線減となった。しかし地下鉄駅舎のエスカレーター・エレベーターの増設が限界になり、階段がつらい人のバス利用が最近は増えている。団地の中でも、地下鉄に並行して走るバス路線に乗る住民が増えている。
現在の状況を踏まえて、交通機関のあり様の見直し、地下鉄とバスの新しい棲み分けの方策・施策が必要に思える。
話しかけられた人も、きっと悪い気はしなかったであろう。こういうことで、生きようとする気持ちになれるものである。この世の成り立ちを改めて考える。結構な話でした。
年寄り同士、労わり合いが大切ですね。
「まだ若い」という意識がなくなってきました。