7月22日から26日まで4泊5日で北アルプス南部を縦走してきた。笠が岳、黒部五郎岳、槍ヶ岳-南岳をめぐってきた。山域としては3つを一回でまわったことになる。梅雨明けすぐということもあり、天候は22日の夜激しい雨が降っただけで、曇り時々晴れでかんかん照りではなく歩きやすかった。最終日は雲ひとつ見えない好天で槍ヶ岳-南岳の3000メートルの稜線から最高の展望を得ることができた。
夏休みに入っていたため心配したが、まだ直後ということで、それほどの人出ではなかった。ただやはり槍ヶ岳だけは多くの人でにぎわっていた。やはり有名な山の周辺と稜線だけ極端に人が集まり、その周辺の山域には目もくれないようで、幸いにもまだ静かな山歩きを満喫できた。
今年は雪が多く、かつ雨が少なめであったこともあるそうだが、残雪が多く、夏道が雪渓で覆われ雪渓の横断が多いとのことであった。
このため、またいつもよりは梅雨が明けてすぐの訪れであったので多くの花が楽しめた。
22日 歩行1時間20分(コースタイムどおり)、歩数約12000歩(これはいつも の半分以下)
新穂高温泉-わさび平小屋(泊)
23日 歩行12時間30分(コースタイムどおり)、歩数約53000歩
わさび平小屋-笠新道-笠が岳-双六小屋(泊)
24日 歩行8時間(コースタイムでは9時間)、歩数約37000歩
双六小屋-双六岳-三俣蓮華岳-黒部五郎岳-黒部五郎小舎
25日 歩行8時間40分(コースタイムでは9時間50分)、歩数約36000歩
黒部五郎小舎-三俣蓮華岳-西鎌尾根-槍ヶ岳-槍ヶ岳山荘
26日 歩行10時間30分(コースタイムでは9時間15分)、歩数約48000歩
槍ヶ岳山荘-大喰岳-中岳-南岳ー南岳新道-穂高温泉
1日目、朝6時半に家を出て、小屋には4時半に到着。
2日目。
1日目の夜は小屋で大雨の音を聞きながら、「またしても雨」と雨男としては非常に落ち込んだ。しかし朝になり雲も順調にあがり、朝4時20分には出発できた。
笠が岳は思った以上に大きな山容である。笠新道という登り道を選択したが、なかなかのきつい登りではあった。しかし快調にとばすことができた。背後の槍ヶ岳-穂高岳の山容が時々雲の間から顔を出し、更に稜線に着くと黒部五郎岳を完全ではないが目にすることができた。笠が岳頂上頂上直下では雷鳥を見かけたというグループが大声を上げて騒いでいたが、あんな大声では雷鳥もあわてて逃げてしまう。大声で騒ぐ人間は山でも同じようにはしゃぐのが止められないようだ。
山頂ではイワツバメが、私の肩を掠めるように二度ほど飛び回っていった。掠めるときしゅっと羽が風を切る音が聞こえたような気がした。お出迎えではないだろうが、何の仕草であったのであろうか。
双六小屋に向かう途中「抜戸岳」というピークを巻くのだが、ピークを訪れたら少し道に迷い20分ほど余分に時間を取られた。笠が岳と黒部五郎岳の眺めが良く、特に笠が岳はこちらから見ると「笠が岳」の山名の由来がよくわかる左右対称の整った山容である。
この2日目は一番長いコース取り。本来ならば笠が岳の頂上の笠が岳山荘で一泊するのが通常であろうが、折角だから最近のジョギングの成果を見てみようとあえて長いコースに挑んでみた。笠が岳山荘で1時間遅れですれ違った30代の男性が「私も挑戦します」といって、双六小屋に30分遅れでやってきた。さすがに若いと感心した。
3日目、少々遅めの6時半出発。
黒部五郎岳は7年ほど前に剣・立山・薬師岳から折立を縦走した際に一度上りかけたが帰りの時間の都合・休暇の都合で断念した山である。今回は再挑戦になる。
前回は北側の富山県側からの眺めであったが今回は南側からの眺め。大きなカール上の地形の下を横断し稜線に取り付くのだが、以外に大きなカールと豊富な水の流れに驚いた。
小舎と黒部五郎岳の往復はコースタイムでは4時間10分となっている。私は昼食をいれてだが15分ほどオーバーした。普段は休憩をいれてコースタイム以下なので少々時間がかかりすぎた。あるいは地図上のコースタイムが問題があるのかもしれない。コース上に記された案内書きによると、もともともう少し時間がかかるもののようだ。
カール下の草原は豊富な水量を背景としてか、かなり見ごたえのあるお花畑となっている。
双六岳・三俣蓮華岳からは北アルプス北部、南部が共に良く見え満足。三俣蓮華岳では4羽のひなを連れた雷鳥を目撃、私は大声も出さず、雷鳥を驚かせもせずそっと通り抜けた。
双六岳は、以前烏帽子岳・野口五郎岳・水晶岳・鷲羽岳から穂高温泉に抜けた祭にやはり時間の都合ではパスしたことがあり、今回再挑戦した。眺めもけっして悪くはないが、ちょっと地味な山である。
黒部五郎小舎について気づいたが、この山の岩がとても白い。稜線に取り付く壁に取り付いてますますそう感じるようになった。岩石の種類と分類については高校の地学のときからとても苦手で覚えられなかったが、こういうときには岩石に詳しい人に薀蓄の一つもたれてもらいたいと心から願うものである。単独行の限界である。もっとも花などの植物の名も何回聞いてもすぐ忘れてしまうので、こちら方の知識も情けないが‥。
写りが悪いが北側からの笠が岳
黒部五郎岳
ハイマツ
これらの写真、実は途中で「このメモリーカードにはアクセスできません」との表示が突如カメラ上に現れ、カメラが動かなくなった。取りあえずすぐに予備のSDカードを挿入して5日目後半以降の写真を取った。家でパソコン上でアクセスしてみたところ、確かに約半分の画像がうまく表示できない。いつも使っている画像ソフトに取り込んで見ると表示できるものがある。パソコン上のフォルダにすべて移し変えて、この操作を行ってようやく復元できた。それでも約10枚ほどは残念ながら捨てた。
明日公開する予定の「怒る雷鳥」も羽を広げて威嚇するような写真も撮ったが残念ながら復元できなかった。おとなしくなった時の写真を明日掲載する予定。
夏休みに入っていたため心配したが、まだ直後ということで、それほどの人出ではなかった。ただやはり槍ヶ岳だけは多くの人でにぎわっていた。やはり有名な山の周辺と稜線だけ極端に人が集まり、その周辺の山域には目もくれないようで、幸いにもまだ静かな山歩きを満喫できた。
今年は雪が多く、かつ雨が少なめであったこともあるそうだが、残雪が多く、夏道が雪渓で覆われ雪渓の横断が多いとのことであった。
このため、またいつもよりは梅雨が明けてすぐの訪れであったので多くの花が楽しめた。
22日 歩行1時間20分(コースタイムどおり)、歩数約12000歩(これはいつも の半分以下)
新穂高温泉-わさび平小屋(泊)
23日 歩行12時間30分(コースタイムどおり)、歩数約53000歩
わさび平小屋-笠新道-笠が岳-双六小屋(泊)
24日 歩行8時間(コースタイムでは9時間)、歩数約37000歩
双六小屋-双六岳-三俣蓮華岳-黒部五郎岳-黒部五郎小舎
25日 歩行8時間40分(コースタイムでは9時間50分)、歩数約36000歩
黒部五郎小舎-三俣蓮華岳-西鎌尾根-槍ヶ岳-槍ヶ岳山荘
26日 歩行10時間30分(コースタイムでは9時間15分)、歩数約48000歩
槍ヶ岳山荘-大喰岳-中岳-南岳ー南岳新道-穂高温泉
1日目、朝6時半に家を出て、小屋には4時半に到着。
2日目。
1日目の夜は小屋で大雨の音を聞きながら、「またしても雨」と雨男としては非常に落ち込んだ。しかし朝になり雲も順調にあがり、朝4時20分には出発できた。
笠が岳は思った以上に大きな山容である。笠新道という登り道を選択したが、なかなかのきつい登りではあった。しかし快調にとばすことができた。背後の槍ヶ岳-穂高岳の山容が時々雲の間から顔を出し、更に稜線に着くと黒部五郎岳を完全ではないが目にすることができた。笠が岳頂上頂上直下では雷鳥を見かけたというグループが大声を上げて騒いでいたが、あんな大声では雷鳥もあわてて逃げてしまう。大声で騒ぐ人間は山でも同じようにはしゃぐのが止められないようだ。
山頂ではイワツバメが、私の肩を掠めるように二度ほど飛び回っていった。掠めるときしゅっと羽が風を切る音が聞こえたような気がした。お出迎えではないだろうが、何の仕草であったのであろうか。
双六小屋に向かう途中「抜戸岳」というピークを巻くのだが、ピークを訪れたら少し道に迷い20分ほど余分に時間を取られた。笠が岳と黒部五郎岳の眺めが良く、特に笠が岳はこちらから見ると「笠が岳」の山名の由来がよくわかる左右対称の整った山容である。
この2日目は一番長いコース取り。本来ならば笠が岳の頂上の笠が岳山荘で一泊するのが通常であろうが、折角だから最近のジョギングの成果を見てみようとあえて長いコースに挑んでみた。笠が岳山荘で1時間遅れですれ違った30代の男性が「私も挑戦します」といって、双六小屋に30分遅れでやってきた。さすがに若いと感心した。
3日目、少々遅めの6時半出発。
黒部五郎岳は7年ほど前に剣・立山・薬師岳から折立を縦走した際に一度上りかけたが帰りの時間の都合・休暇の都合で断念した山である。今回は再挑戦になる。
前回は北側の富山県側からの眺めであったが今回は南側からの眺め。大きなカール上の地形の下を横断し稜線に取り付くのだが、以外に大きなカールと豊富な水の流れに驚いた。
小舎と黒部五郎岳の往復はコースタイムでは4時間10分となっている。私は昼食をいれてだが15分ほどオーバーした。普段は休憩をいれてコースタイム以下なので少々時間がかかりすぎた。あるいは地図上のコースタイムが問題があるのかもしれない。コース上に記された案内書きによると、もともともう少し時間がかかるもののようだ。
カール下の草原は豊富な水量を背景としてか、かなり見ごたえのあるお花畑となっている。
双六岳・三俣蓮華岳からは北アルプス北部、南部が共に良く見え満足。三俣蓮華岳では4羽のひなを連れた雷鳥を目撃、私は大声も出さず、雷鳥を驚かせもせずそっと通り抜けた。
双六岳は、以前烏帽子岳・野口五郎岳・水晶岳・鷲羽岳から穂高温泉に抜けた祭にやはり時間の都合ではパスしたことがあり、今回再挑戦した。眺めもけっして悪くはないが、ちょっと地味な山である。
黒部五郎小舎について気づいたが、この山の岩がとても白い。稜線に取り付く壁に取り付いてますますそう感じるようになった。岩石の種類と分類については高校の地学のときからとても苦手で覚えられなかったが、こういうときには岩石に詳しい人に薀蓄の一つもたれてもらいたいと心から願うものである。単独行の限界である。もっとも花などの植物の名も何回聞いてもすぐ忘れてしまうので、こちら方の知識も情けないが‥。
写りが悪いが北側からの笠が岳
黒部五郎岳
ハイマツ
これらの写真、実は途中で「このメモリーカードにはアクセスできません」との表示が突如カメラ上に現れ、カメラが動かなくなった。取りあえずすぐに予備のSDカードを挿入して5日目後半以降の写真を取った。家でパソコン上でアクセスしてみたところ、確かに約半分の画像がうまく表示できない。いつも使っている画像ソフトに取り込んで見ると表示できるものがある。パソコン上のフォルダにすべて移し変えて、この操作を行ってようやく復元できた。それでも約10枚ほどは残念ながら捨てた。
明日公開する予定の「怒る雷鳥」も羽を広げて威嚇するような写真も撮ったが残念ながら復元できなかった。おとなしくなった時の写真を明日掲載する予定。
概ね好天に恵まれたご様子ですね(笑)。
部屋籠りにシフトしつつある身としては、Fs氏の文と写真とで「バーチャル登山」を楽しむばかりです(苦笑)。
続編、楽しみにしていますよ。
老婆心ながら…×後悔→公開○
ですよね(笑)。
誤字のご指摘感謝。一部始めのほうの記事が重複していましたので、明日までには訂正します。