大雨・洪水警報が発令されたが、いったん解除され、先ほど再び大雨(浸水害)警報が出された。さらに先島諸島に津波注意報まで出た。さいわい津波注意報は解除されたが、津波が実際に被害をもたらすとなると、台風と津波、これは厳しい自然災害である。
本日、読書していると、妻から「「呑み鉄本線 日本旅」が15時から放映される」、と5分前に突然教わり、慌ててテレビを見た。
本日は、日高本線と室蘭本線の旅であった。六角精児と壇蜜の語りの魅力を堪能していたが、ショックだったのは、日高本線の大半が2015年の「高波」の被害で復興できずに廃線となったことであった。
学生時代に「様似」まで鉄道で行って、襟裳岬を訪れたいと思ったものの、日程の都合がつかずやめてしまったのが悔やまれた。その時は、釧路に居た叔父を尋ね、根室本線を夜行で往復した。
「津波」ではなく「高波」の影響で、グニャグニャに曲がって赤くさびたレールと線路敷が写され、波の力のすごさにあらためて驚いた。
今の日本の過疎と第一次産業の衰退という事態で、復旧する国力はもうないという証なのかもしれないと感じた。衰退する日本の象徴ともいえる。
今でも、アポイ岳、日高山脈の南端、襟裳岬などの景観はこの眼で見たいと思っている。
今回は対象外の景色であるが、私は函館本線の長万部を過ぎてから八雲駅近辺から南に見える駒ヶ岳の山容が好きである。内浦湾に突き出るような山の姿にはいつもほれぼれとする。
北海道に出向いて横浜に戻るときは、千歳から羽田に飛行機で飛ぶよりは、函館本線で函館に行き、函館空港から羽田に向かうようにしている。50歳以降、すでに5回ほどその景色を堪能した。