午前中の団地の会議は早めに終わり、昼食までの間は「日本美術の歴史 補訂版」(辻惟雄、東京大学出版会)を久しぶりに手に取った。この本がほんとうはメインの読書になるものなのだが、これまでちょっと寄り道をしすぎていた。これまで第1章と第2章はすでに記事としてアップ(9.7、9.9)したので、本日は第3章「飛鳥・白鳳美術 東アジア仏教美術の受容」から。
第2章を読み終わってからすでに3週間以上経っているので、少しだけ第1章と第2章を復習してから、第3章に目を通し始めた。
この本はA5判で500頁近くあるので、外に持ち運びはできない。家で読むだけである。
外出時にリュックに入れて持ち運ぶ本は、「新装版 万葉の時代と風土 万葉読本Ⅰ」(中西進、角川選書)。1980年に発刊されたものを版をあらためたものということになっている。すでに最終巻のⅢまで発刊されている。「日本美術の歴史」よりも少しだけ小さい四六版で、各冊250頁余りもあるので、決して軽くはない。
万葉集は岩波文庫の旧版や、伊藤博の集英社文庫版、小学館の日本古典文学全集版が家にあるが、直に目を通しても時代背景などなかなか分からない。
多くの「万葉集」に言及した本を読むのが楽しいし、見解や解釈の違いなどがわかって面白い。すでにある文庫や全集は、その解説本に引用しているものを参照する時に見るのが楽しみである。今回も「中西版万葉集解説」という意味合いで、万葉の世界を楽しみたい。
今回の主たる読書は「日本美術の歴史」であるのを忘れないようにしたい。