Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

雨の音を聞きながら‥

2021年09月18日 21時49分53秒 | 日記風&ささやかな思索・批評

 台風14号は温帯低気圧になった。しかし、雨は夕方にいったん止んだものの再び降り始め、今は本降り。レーダーの画像を見ると日付が代わるころまで降り続くようだ。強い雨の区域もすぐ近くを移動している。
 横浜には継続して、大雨(土砂災害)警報、強風・波浪・雷注意報が出ている。洪水警報は解除されている。今のところ横浜市域で被害の情報はない。
 明日の明け方には雨は上がるという天気予報を信じたいものである。

 さて、雨の音を聞きながら、気分は落ち込んでいる。自民党の総裁選挙が喧しい。しかもひどいものである。1945年までの日常が戦争状態の日本、そして破滅的な敗北と何百万人もの戦争犠牲者を「敵・味方」双方にもたらした戦争の惨禍の果てに、経緯はどうであれ、第9条をもつ戦後憲法が根付いてきた76年の歴史を、ひっくり返そうという安倍晋三や高市早苗などが未だにしゃしゃり出ている。戦後の日本の出発点とプラス面が捨象されようとしている。戦後の国際秩序の理念すらかなぐり捨てている。
 憲法とて万能というのではないが、出発時の敬意と、76年の積み重ねの経緯を捨象して語ることは許されることではない。憲法の条文だけでなく、最高裁や国会の憲法判断、すべてに私は合意をするつもりはないが、それでもそれにいたった経緯を踏まえない批判は許されないものである。しかし最近の自民党、そしてそれを無批判に報道するマスコミに私は大きな違和感を持っている。この違和感は大切にしたいと思っている。
 しかも知性のかけらすら見当たらない。説得や論争にならない決めつけで物事が決まっていく。私はどうしても今の自民党の政治思考が、アジア的な専制との親和性に限りなく近づいていると判断せざるを得ない。現状と将来に対してとても悲観的である。こんな貧困な政治がまかり通るようになってしまった原因を探り続けたい。



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