Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

読了「しぐさで読む美術史」

2022年05月11日 22時00分02秒 | 読書

   

 最後のほうの9項目、「頬杖」「宣誓」「聖なる手」「脚を組む」「腕を組む」「数え指」「頭に手を置く」「天を指す」「沈黙」を読んだ。



 「宣誓」の項の冒頭で、「運動会やスポーツ大会で行われる選手宣誓。そのとき手のひらを下にして腕と指をまっすぐに伸ばすことかせ多い。これは「ローマ式敬礼」とよばれる誓いの身振りで、単純でいて厳粛な雰囲気を感じさせる。1920年代移行に台頭したイタリアのファシスト党とドイツのナチス党がこの身振りを採用したため、ナチス式敬礼ともよばれ、第二次大戦後は公的な場でこのポーズを取るのは危険視されるようになってしまった。いまだにこの身振りが残っているのは日本のスポーツ界くらいだろう。」と記されていた。

 これは知らなかった。ということは、1964年の東京オリンピックの日本選手団の入場行進、だれもがそのまま受け入れているが、ヨーロッパでは強い違和感で見られていたのだろうか。そして日本のスポーツ界では未だに平然とこれが使われている。ドイツ・イタリアと同盟を結んで第二次世界大戦で敗北した大日本帝国がいまだに日本の国では清算されずに、生き延びているということなのだろう。
 日本が大日本帝国と断絶出来ていないことがこんなところにも現れている。そして私も知らなかった。悲しいことである。



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