一昨日、横浜市歴史博物館にて「海にこぎ出せ!弥生人」なる企画展をみに出かけた。
弥生時代は本格的な米作りが始まった時代たが、弥生人は平地での米作りだけで生きていたのではないことは当然。海においても活発な活動に従事していたのは想像に難くない。
この展覧会では、横浜市内や三浦半島、さらに全国各地の洞穴から出土した骨角清の漁具や南島産の貝輪に着目した展示を試みている。
企画そのものの着目、意欲はよく理解できたし、縄文・弥生・現代の漁具の比較なども勉強になった。
欲を言えば、もう少し焦点をしぼって、幾種類かの漁具に着目した比較や使い方・造り方の言及があったほうが我々素人には理解しやすいのかもしれない。
オオツタノハ製の貝輪に着目し、三宅島・御蔵島にまで採取しに行く経験ビデオは新鮮だった。これの流通へのアプローチも課題の一つなのであろう。
もっとも印象的だったのは、洞穴の遺跡から損傷を受けた人骨が多数発見され、いづれも死後に遺体に対し加えられた傷らしいとのこと。展示では「魏志倭人伝」の倭国大乱と関係するかもしれないとの指摘が去れていたが、それだけでは解明されない、興味尽きない例を教えてもらった気がした。
問題点提起の企画展としては、なかなか見ごたえがあったと思う。
いくつか弥生時代の歴史書を読みましたがこれに関する言及は記憶にありません。
弥生時代は丸木舟だったようですが、漁具の精巧さにはびっくりです。外洋漁労も盛んだったようです。
縄文時代も同様だったのではないでしょうか。