保谷駅前公民館主催の3回連続講座、最後になりました。
テーマは『メタボリックシンドローム(肥満)予防の薬膳』。
肥満、耐糖能異常(高血糖)、高中性脂肪血症、低HDLコレステロール血症、
高血圧。このうち3つが重なるとメタボリック症候群といわれます。
相乗的に動脈硬化を一段と進行させる原因となります。
◆中医学から見た原因
・七情の内傷・・・怒 喜、思、悲、憂、恐、驚と七つの感情が強い。
・痰湿・・・水液代謝の障害。
・血瘀・・・血液循環が悪くなる。気滞、気虚、寒邪
・気滞・・・気機の運行が停滞。ストレス、気虚による
・陰虚・・・血虚がすすみ、体液が不足し、ほてりの症状がでる
・肝陽上亢・肝火上炎・・・気鬱で内熱を生ずる。肝気は怒りで上昇。
テーマに添って作った今日のお膳です。
・はと麦玄米小豆ご飯 ・・補気養血利水
白米に発芽玄米を混ぜて。
ゆでたはと麦と小豆を炊きこみました。
・豆腐とほたてのあんかけスープ ・・滋陰生津
卵と三つ葉を使いました。
・緑豆のチェー ・・清熱生津
ベトナムで食べたチェーは、緑豆のおしるこのようなものでした。
今回は、皮むき緑豆を煮て葛粉でとろみをつけ、ココナッツミルクを
加えました。
・ハーブティー ・・理気
フランスの友人におみやげでもらったお茶です。
今日の参加の方が、中身を教えてくださいました。
ローズマリー、レモンバーム、レモン、バラ等。
だしをとった昆布とかつお節はふりかけに。
◆献立の方針は次のようなものです。
1.静熱慈陰、理気、活血化おのものを用いる。
2.薄味、さっぱりとした調理法。
3.卵、乳類、肉は適量をとる。
4.便秘を予防する。
5.控えるもの
高脂肪のもの、辛味の強いもの、刺激の強いもの(コーヒー、濃いお茶)
動物性脂肪、内臓、鶏、塩辛いもの
材料
今日は、缶詰、乾物が大活躍です。
職員Sさんからまず説明をしていただきます。
デザートは、前回リクエストがありましたので、急遽献立を変更しました。
ベトナムでの体験が役立ちます。
肥満予防がテーマですので、凉性で清熱生津の皮むき緑豆を選びました。
緑豆をぐつぐつゆでて水をきり。
水、葛粉、砂糖、緑豆を一緒に鍋に入れ、火にかけ練ります。
当然ですが、砂糖はごく控えめに。
とろりとしてきたら、粗熱をとってココナッツミルクを加え。
マンゴーをトッピングします。
優しい味のスイーツです。レシピは
こちら。
いただきます。
毎回、職員Sさんや参加の方に学ぶことが多い講座でした。
最後に記念撮影。
ありがとうございました。
参加の子育てママさんが、プレゼントを下さいました。
可愛いマフラー、嬉しいです。
ほんとうに幸せな仕事です。