メランコリア

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ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

画家・堀文子 93歳の決意@NHK

2012-01-10 20:18:29 | アート&イベント
画家・堀文子 93歳の決意@NHK(2011年9月19日OA)

「群れない、 慣れない、頼らない」ってゆうサブタイトルに惹かれて録画していたのだが、やっと見た。
久々200%共感した!


堀文子@ウィキ
とくに絵が好きってわけでもなかったらしいけど、絵には女性差別も、競争もないってことで始めたんだとか。国境もないもんね。
対象を設計図のように描くのが信条。学生の頃は科学者になりたかったってゆうから、それつながりか?
ロシア文学の教授をしていた父の影響も生きる哲学にあるんじゃないのかな。
他人事みたいに自らのことを語る姿が面白い。

「風景は思想だと確信した」
何気ない木や建物の配置も、その場所に残したのは、そこに住む人たち。
単調で画一化した日本や、世界の都市風景にはない魅力。
「悔しいけど、フランスとかは、郊外に行けばまだ残っているのよね」

ユカタン半島に行った際、消えたマヤ文明にモンゴロイドの血が騒いだ。

浮世絵の素晴らしさに改めて気づいて、それまでの考えが「ブッ壊れた」んだってw
上品なものいいの中にときどき覘く現代のイキイキとした言動もすごい!

バブル期の日本の浮かれ具合が恥ずかしくてイタリーへ脱出した。
「女とジャーナリズムの両方が物欲(金権主義)になったらもうダメ」

「ワタリの本能」10年ごとに酸欠になって変革を求める。
「慣れてくるとモノが見えなくなり、分かったような気になって、感動しなくなる。」のがイヤ。
「いつも子どものように、何かに触れたときにビックリする自分でありたい」

「『狼魚の孤独』は自画像。あんなに気味悪いのに堂々と生きてる、あの根性がイイ!」てw
狼魚

自らの個展を見て、過去の自分に嫉妬する姿にもびっくりした/驚
「わたしにはもう老年に甘えている暇などないのだ」


大磯の森の中にある家に住んで、一日中好きな創作に夢中になってるって、なんて理想郷

常にいのちの源を探してきた人生。
「牡丹とかじゃない。ペンペン草でいい。でも、本当のペンペン草になりたいの」て涙が出そうになった。

損得に関係なく、効率的でないもの、つまり「無駄」の中にある「いのちの輝き」。
(源くんも同じようなことを言ってたよね/驚


著作などあればぜひ読んでみたい。
銀座のギャラリーで毎月1回個展をやっているとのこと。絵も実際に観てみたいなあ!


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