メランコリア

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TVアニメ『東のエデン』

2012-01-29 21:36:41 | マンガ&アニメ
『東のエデン』(Eden of The East)2009年4月~6月OA
原作・脚本・監督:神山健治

OP THEME:♪FALLING DOWN
作詞・作曲:Noel Gallagher アーティスト:OASIS

ED THEME:♪futuristic imagination
作詞:内村友美 作曲:school food punishment 編曲:school food punishment・江口亮 弦編曲:江口亮・村山達哉  アーティスト:school food punishment

挿入歌:♪Reveal the World
作詞:円谷一美 作曲:川井憲次 歌:Brenda Vaughn


前回見た『精霊の守り人』と同様、神山健治さんが手がけたアニメーション。
でも、残念ながら今回は、少佐やバルサみたいに頼れるカッコいい無敵のヒロインは出てこない。
どっちかというと、少女マンガ風な絵と展開の中に、現代の薄気味悪い影が落ちている話だ。

あらすじ
「迂闊な月曜日」は日本に10本のミサイルが打ち込まれ、奇跡的に犠牲者0だった事件。

卒業旅行でアメリカを旅していた森美 咲は、まっぱで記憶がない青年・滝沢と遭遇して、そのまま一緒に帰国。
滝沢は、どうやら世界を救うゲームに強制参加させられていて、Mr.OUTSIDEと名乗る要人から100億円を使えるノブレス携帯をもらった12人のセレソンの1人。
先に救ったら勝ち。残りは自動的に消される。携帯を使ってコンシェルジェのジュイスを呼び出して用件を伝え清算してゆく。
サポーターと呼ばれる監視役がいる、などなどルールがある。

咲は「東のエデン」という大学の同僚と作ったグループに所属していて、
滝沢のアジト(豊洲のショッピングモール)を仲間とともに訪ねる。
先に死んだセレソンの携帯を仲間に解明してもらったりして、徐々に自分の正体を知ってゆく。
セレソンの1人が放ったミサイルで犠牲者が出ないように避難させたのは滝沢だったが、
その後、救った側からも、敵からも裏切られたことがショックで自分で記憶を消したらしい。
そして、また日本に60本ものミサイルがやってくる・・・


なんだか、ラストが曖昧で強引だったけど、劇場版もあるのか。

ここのとこ考えてたことに、今作もリンクした気がする。
いくら真面目に働いても、本当の意味での「幸福」にいつまでも届かないシステム。
会社の利益、国の利益、個人のモノを増やすためだけに、無個性な蟻みたいになってしまった人々。
就職難だとかで、競争ばかりさせられて、あるレベルについていけない人はどんどん置いていっても仕方ないみたいな空気。

逆に、「持つ者」と、「持たざる者」の差のない集団てどんなだろう?
どんな縛るルールもなくて、誰も支配したり管理していない世界なんて可能だろうか?
こないだ見たプラネタリウムの、神話と暮らしていた頃の、武器を知らなかったニンゲンの生活ってどんなだったんだろう。
これは、けして政治・経済・宗教の問題ではなく。
「あの政治家(あのグル)が、リーダーになったら、世界はきっと変わるのに」ってゆうんじゃなくて。


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