メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

ルイボス茶

2012-09-08 23:55:55 | 日記
昨日は、書店で父の誕プレを買ってきた
『岳』の最終巻は17巻だと思っていたら、18巻も同時発売だったのね。危ない、危ない。
クライマックスってことで、売れ行きもいいってニュースをこないだ読んだv
『仁』は7~9巻。相変わらずマンガしか思い浮かばずスイマセン


その後は、F氏と待ち合わせ。

とあるお店で聞いたお話。
「ルイボス茶」はカラダの酸化を抑えて、カラダの中からキレイにするとのこと。
店に置いてある枯れ始めた観葉植物に、飲み残しのルイボス茶を毎日あげていたら、
新しい緑色の葉っぱがどんどん生え始めたんだって

実際その植物を見たけど、まるで百均で売ってるプラの葉みたいに、
別物みたいな生き生きっぷりの新しい葉がたくさん出ていてビックリした
ドラッグストアによく1000円以下で売ってるから、わたしも飲んでみようっとv


「大戸屋」でほっけ定食の夕飯。
大きなお皿に丸ごと1匹の焼き魚で美味しかったあ!

その後は、久々に「カフェ・ド・巴里」でアイスコーヒー。
禁煙席の大きなテーブルにのった大輪の花の束の甘い香りが店内中に漂っていた
また、夢中で尽きない話をして、コーヒー1杯で23時近くまでねばってしまってスイマセン/謝


今日も楽しい1日でした~♪♪♪



追。
なぜか昨晩は胸が圧迫された感じでなかなか寝付けず、
結局3時まで予録がたまっていた「2355」を見てから
うつらうつらとしていたら朝になった感じ。なんでだろう???

「おやすみソング」の『factory of dream~夢を作る工場』で流れる
ペギー・リーが歌う♪I don't want to play in your yard はスモーキーな声で癒された。

I don't want to play in your yard
I don't want to play in your yard,
I don't like you any more.
You'll be sorry when you see me
Sliding down our cellar door.

You can't holler down our rain-barrel,
You can't climb our apple tree.
I don't want to play in your yard
If you won't be good to me."

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notes and movies(1990~1991 part1)

2012-09-08 13:19:26 | notes and movies
過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
また小さいノートに戻って見てみたら、
なんと!緑色のペンで書いた感想メモが経年によって消えかかっている
こんなこともあるのか・・・日記を書く時のペン選びは考えたほうがいいかも
てことで、かすかに読み取れる文字をたよりに10本ずつご紹介

  

photo1:日記の中身はこんな感じ
photo2:緑色のペンが見えないっ
photo3:くじらが大好き過ぎて絵に描いてるw

若かりし頃のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。


『白痴』(1945)
監督:ジョルジュ・ランパン 出演:ジェラール・フィリップ ほか
ナスターシャ役の女優も、アグラーヤ役の女優もそれぞれ個性豊かですごく美しいのでモノクロなのが惜しい。
ジェラール・フィリップが最初は法律関係の仕事を目指していたというのは意外。
この作品での彼の演技はともかく、後々人気が上がるだろうという監督らの意図がありありと感じられる。
かくしてその勘は見事的中した。


『ゴースト』(1990)
出演:デミ・ムーア、パトリック・スウエイズ、ウーピー・ゴールドバーグ ほか
『Bad Influence』、『God Father 3』など、見逃せない作品がいっぱいあった中でのコレ!


『ミステリー・トレイン』(1989)
監督:ジム・ジャームッシュ 出演:永瀬正敏、工藤夕貴 ほか
どうしてここまで今の日本の若い旅行者を知ってるとフシギで不気味なほど。
傍目から見るとバカップルそのものもなんだもの。
でもこの2人、演技の出来はいいほうだったんじゃないかな?
「銃声だったんじゃない?」「たぶんね。ここはアメリカなんだ」
この会話が自然にやりとりされるあたりに強烈な風刺がある。
3つの話の中では“Far from Yokohama”が一番興味深い。
エルビスのファンじゃなので知らないがBlue Moon は、いつかちゃんと聴いてみたい。


『悪魔のようなあなた』(1967)
監督:ジュリアン・デュピビエ 出演:アラン・ドロン ほか
サスペンスや推理ドラマがたくさんある今じゃ、なんてことない話だけど、
ドロンファンにとっては永久保存版にしておきたくなるだろうなと思うほどパーフェクトな顔立ちの若き頃。
変に中国にこだわっているのは、向こうでも彼はスーパースターだから?
あの容姿にエキゾチックな東洋趣味、ジェラール・フィリップがフランス映画を誇る
二枚目スターだったのを堂々と引き継いだのはドロンだと妙に確信を持ってしまった。


『山の焚火』(1985)
監督:フレディ・M・ムーラー 出演:トーマス・ノック ほか
スイスの山々でどうして家族だけで住んでいるのかフシギでもあったが、
あくまで静かに一日一日が過ぎてゆき、近親相姦の罪さえ自然な成り行きに見えてくる。
窓、虫眼鏡、望遠鏡、ラジオ、鏡、草刈機などなど小物が巧みに使われている。
両親がいっぺんに死んでしまうという悲劇にも関わらず、
泣きはらした後の姉の表情にはどこかあっけらかんとした明るい雰囲気が残っていた。


『シシリアン』(1969)
監督:アンリ・ベルヌイユ 出演:アrン・ドロン、ジャン・ギャバン ほか
2度目。ゴッドファーザー・イン・パリスとも感じられる。
ゴッドファーザー役を演じるギャバンは、重厚で静かな演技で人生の侘び寂びを訴えるものあり。
それと比較して、ドロンは強い疎外感を持つ殺し屋の役で、
大きな山を運んでやったのに、分け前をもらえずあっけなく撃たれてしまう。
警部も渋いいい味出してる。


『ルビィ』(1952)
監督:キング・ビダー 出演:ジェニファー・ジョーンズ、チャールトン・ヘストン ほか
監督のお気に入りだったというジョーンズは、ここでも気性が激しい娘役を演じている。
ハッキリいってわたしの好みではないが、こんな我が儘な女性には
必ず大勢の取り巻きと危険、それに伴う不幸が渦巻いているらしい。
ストーリーはほとんど『風とともに去りぬ』って感じで、なんだか憎めない作品。
鏡に映る自分の老いた姿と、若い野心家の青年とを比べるシーンは印象深い。
ルビィは、男の仕事と夢とは同じものであるということをまだ知らなかった。


『コカ・コーラ・キッド』 

出演:エリック・ロバーツ、グレタ・スカッキ ほか
なんとも言いがたい作品で、ただはっきりしているのは、
主人公の妙な男が完璧な美貌を持っているということ。
『熱砂の日々』のグレタ・スカッキは、始終落ち着きのない女秘書役で、
最後のテロップは“日本に桜が咲き、世界は第三次世界大戦に突入した”という謎めいたひと言。

オーストラリアのアメリカ人、エリック・ロバーツはどこの出身か、訛りがとても目立っていた(←演技じゃないのかな?
コメディのようでコメディじゃない、親子もののようで、親子ものでもない。
ラブストーリーくさくて、ラブストーリーでもない。
一体、この監督はどうして、こんな分かりやすくて、
実は全然謎めいた作品を作ろうと思ったのだろうか?

(ちなみにエリック・ロバーツは、ジュリア・ロバーツの兄


『マジック』(1978)
監督:リチャード・アッテンボロー 出演:アンソニー・ホプキンス、アン・マーグレット ほか
ひどく内気な男と、口がうまく巧妙な頭脳を持つ彼そっくりの人形。
どちらが、どちらを操っているのか分からなくなるサスペンス映画。
魂を吸い取ったと思えるほど本物の人間みたいに人形がイキイキとしていく様子は
恐怖心をグサっと突き刺されたような気分にさせられる。
芽の出ることのない無数の芸人たちへのブルースのようにも思える。


『Dear America~戦場からの手紙』
ベトナム戦争。何十万の兵士、それも平均年齢が18~19歳の若者が地獄の戦場から
友へ、恋人へ、そして両親へ手紙を書いているというドキュメンタリー作品。
すべて本当の映像、文章だけにむやみに涙が出てくる。
バックではジョン・レノンほか、多くのロックがかかっているが、
この無残で無意味な戦争という現象にセンチメンタルな郷愁めいたものが
いつもどうしようもなくつきまとうのはなぜなんだろうか?

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notes and movies(1990~1991 part2)

2012-09-08 13:19:25 | notes and movies
過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
part1からのつづき。


『ヤング・シャーロック』
オールド・ファッションなコートと帽子、それに不似合いなパイプ、
さらには女性不信になった理由まで描いているが、
ワトソンとの出会いも含めてなんだかこじつけっぽくて、
原作をもっと重んじてほしかった気がする。
3人の俳優は、それぞれ個性があっていい。
ホームズが家庭的に恵まれていなかったことも少しほのめかしている。


『白蛇伝説』(1988)
監督:ケン・ラッセル 出演:ヒュー・グラント ほか
これまた生贄を捧げる異教徒のからんでくる作品。
『モーリス』の主演3人の1人(グラント)が出演。リッチな豪邸の相続人、ヘビ退治の末裔を演じている。
ヴァンパイアでもあり、噛まれると同じ蛇になってしまう。
両性具有もグロテスクに盛り込まれている。
考古学者が白蛇に仕える女性に闘いを挑むのだが、
バグパイプで踊ってしまうシーンが情けなくて可愛い。

(ケン・ラッセルは、毎回突飛な映画を撮っていて、大体漁って観た


『タクシードライバー』
監督:マーチン・スコセッシ 出演:ロバート・デ・ニーロシビル・シェパード、ジョディ・フォスター ほか
全体的にドロドロした流れで、泣けるわけでも、笑えるわけでもないが、
大都市の醜い面を一人の若いタクシー運転手という鏡に映して見ているようななんとも言いがたい作品。
彼はマスコミによりヒーローにされるが、彼もまた少し頭のイカれた屑でしかなかったのではないかと思う。
突然のモヒカン頭には参ったが、甘い声と流し目と、
まともそうで何かしでかしそうな、無口でセクシーなデ・ニーロの魅力はこの作品の中にも溢れている


『黒い瞳』
出演:マルチェロ・マストロヤンニ ほか
饒舌な老後の姿は『みんな元気』を彷彿とさせる。
病的なまでの陽気さと、嘘つきは、波乱万丈な晩年のほかには、
大きな穴のような空虚を残すのみだったが、
イタリア映画らしくラストは“ご想像にお任せします”といった感じ。
ロシア女性との運命的再会と、ロシアの霧とで締めくくられている。
1シーン1シーンがとても感動的で美しく、
マストロヤンニの名演ぶりをたっぷりと楽しめる作品。
思いきり笑って、思いきり泣ける濃密な映画。


『メイフィールドの怪人たち』
監督:ジョー・ダンテ 出演:トム・ハンクス、ブルース・ダーン、キャリー・フィッシャー ほか
30男がほとんど子どものおばけ退治ならぬ殺人鬼退治ごっこに夢中になって、
ついには他人の家ごと爆発で吹き飛ばしてしまう。
クリーチャーとかが出てくるのかと思いきや、意外とリアルなタッチで終わっているので気が抜けてしまう。
トムが主役ならもっとあり得ないバカげたことも笑って許せちゃう部分があるのに。
『スター・ウォーズ』のキャリー・フィッシャーって老けちゃったね


『LA STRADA~道』(1954)
監督:フェデリコ・フェリーニ 音楽:ニーノ・ロータ
出演:ジュリエッタ・マシーナ、アンソニー・クイン ほか
無骨な旅芸人ザンパノに1万リラで家族から買われた少女(マシーナ)。
「何の役にも立たないものなどこの世にはない。
 この石ころだって何かの役に立っていることは神様が承知だ。
 君はザンパノに必要なんだよ」
子どものように無垢で愛嬌のあるマシーナの主演作品。


『シー・デビル』(1989)
出演:メリル・ストリープ ほか
これぞ娯楽作品。夫への復讐で悪魔と化した妻は、雄雄しく立ち上がったけれども、
敵がメリルなら、なんだか哀れに思えてくるのも魅力のうち。
ケーキをむしゃぶり食うシーンはおぞましかった。


『ニュー・シネマ・パラダイス』
監督:ジュゼッペ・トルナトーレ 出演:フィリップ・ノワレ ほか
『みんな元気』の前作。少年トトほかの配役が皆絶妙だったが、
やはり「子どもと動物には勝てない」って言葉が当てはまる。
トト君は、とっても可愛い名子役で、監督が再び起用したくなる気持ちがよく分かる。
シチリアの人々の喜怒哀楽が生き生きと描かれている。

(あまり映画通でない人たちが必ず「いい映画」に挙げる1作だよね


『The Running Man』
出演:アーノルド・シュワルツネッガー ほか
シュワちゃんの得意分野、一癖も二癖もある作品。
大衆を思いのままに操作しているのが、
政府機関によってゆがめられたマスコミであるところが何より怖い。


『おかしな関係』
出演:エディ・マーフィー ほか
冴えないエンジニアが、戦車の戦力増進のキーポイントとなる部品の情報を知ってしまったために
KGBには狙われるわ、競争会社のスパイには襲われるわで、突然出世コースにのし上がる。
見ず知らずの他人同士だが、作るほうの無責任さと、
それを使うほうの迷惑な関係が描かれている風刺コメディ。

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notes and movies(1990~1991 part3)

2012-09-08 13:19:24 | notes and movies
過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
part2からのつづき。


『愛は危険な香り』
出演:ダイアン・レイン ほか
生活そのものが「ひらめき」で、そのままウィンドウのデザインに反映してゆく様、
完璧な中のちょっとした精神の弱みをついて、蛆虫のようにたかって次第に蝕んでゆく様子は圧巻。
ダイアンのセクシーな魅力と、確かな演技力も目を引く。


『トータル・リコール』(劇場にて
出演:アーノルド・シュワルツネッガー ほか
迫力満点、展開が速いし、ストーリーも最高に面白い。
正月映画にはもってこいの作品


『マネキン』
出演:ジェームズ・スペイダー ほか
スペイダーは思い切り金髪をなでつけた気取った重役の役を演じている
全体がとても明るいサクセスストーリーでもある。

(マネキン役は『セックス・アンド・ザ・シティ』のキム・キャトラル
 ジェームズ・スペイダーも大好きな男優で、漁って観てた。
 癖のあるスノッブな役も多かったっけw
 『ぼくの美しい人だから』の1シーンなんて、いまだにドキドキするなあ!



『ジンジャーとフレッド』(1985)
監督:フェデリコ・フェリーニ 出演:ジュリエッタ・マシーナ、マルチェロ・マストロヤンニ ほか
しみじみと、かつ喧騒的に描いた作品。
俳優もお互いにいい歳になった大スターなだけに、オーバーラップしている。
マッシーナは相変わらずあのクリクリした眼で、小柄な体を軽やかに動かす。
一度すれ違った関係が何十年もたってから真実が見え、
またよりを戻しそうな雰囲気になり、大人の男女として別れる心情がよく伝わってくる。

(フレッド・アステアと、ジンジャー・ロジャースを模した作品。


『デモンズ3』(1990)
原案・脚本・製作総指揮:ダリオ・アルジェント 監督:ミケーレ・ソアビ
久々に面白くない映画を観たなって感じ
全体的に重ったるい雰囲気が覆いかぶさっていて、完結するのかと思えばそうでもなく。
1と2の息もつけない恐怖の連続とうってかわったもの。
ストーリーも前作とは関連性がほとんど見られず、悪魔が乗り移る様子も静か。

(『デモンズ』はイタリアンホラーの傑作なんだけど、3でコケちゃったのね


『Love Time Fantasy』
不思議な少女を追いかけたおかげで18世紀にタイムトリップしてしまう17歳の女の子。
ファンタジーの原点をそのまま映画にしたような物語り。
平凡な女の子がタイムトリップした先では“運命の女”となり、
恋愛や冒険を経て大人に成長してゆく、同世代の女性に贈る夢物語りだ。
俳優もそれぞれ適材適所で温かな感じの作品。


『ブルー・ベルベット』



監督:デイヴィッド・リンチ 出演:カイル・マクラクラン、イザベラ・ロッセリーニ ほか
中身はスリリングなサスペンスだが、なぜか前後は非現実的な映像。
“奇妙な世の中ね”見ないで済まそうと思えば出来ないことはない。
でも、ほんの近所にもいろんな奴が一緒に生きていることは事実。
デニス・ホッパーが熱演している。


『トレマーズ』
監督:ロン・アンダーウッド 出演:ケビン・ベーコン ほか
平凡な砂漠での生活に突如出現したミミズの化け物
人や家畜はもちろん、車や家ごと土の中に引きずり込んでしまうパワーの持ち主にも弱点があるところに味がある。
巨大ミミズを倒していくスリルのある作品。谷底に落ちるシーンは雑だった。
ケビンとフレッドのコンビはイイ。
どんなジャンルでも青春ものっぽい爽やかな雰囲気が漂うところは、ベーコンの強味か。


『ペレ』(1987)
出演:マックス・フォン・シドー ほか
どうしてスウェーデン移民がこれほど貧しく、過酷な労働をして、
罵声を浴びなければならないのか、ハテナの多い作品だが、
年寄りたちが皆妙に色気づいているところが可笑しい。
極貧なのでちょっと落ち込むが、人里離れたところにある屋敷内で起こる汚い事件にウンザリして、
少年はアメリカを夢見て旅立つ。


『吸血鬼ドラキュラの花嫁』(1960)
監督:テレンス・フィッシャー 出演:ピーター・カッシング ほか
典型的なドラキュラ像を忠実に映画化している。
なんといっても最初の始まり方が、
「これは恐ーーーい映画なんだぞおおお」ていかにも的なのがすごくイイ!


『鉄仮面』(1977)
監督:マイク・ニューウェル 出演:リチャード・チェンバレン ほか
本当の話か知らないが、ルイ14世には双子の兄がいて、死産だったと公表されたが
人里離れた場所で生きていた。
鉄仮面をつけ、孤島にそびえる塔に幽閉するというのは英国らしい。


『レニー・ブルース』(1974)
監督:ボブ・フォッシー 出演:ダスティン・ホフマン ほか
映画としてはイマイチだが、問題と大衆の中間にある立場を利用して私たちに訴えるものがある。
売れない芸人から一気にスターダムにのし上がる者にありがちな警察沙汰、離婚、ドラッグ、自殺・・・


『今宵かぎりは・・・』(1972) 
監督:ダニエル・シュミット 出演:フォリ・ガイラー ほか
ドガの絵のよう。フェリーニのタッチといえば納得出来るだろうか。
所詮、言葉には限界があるのだから。

「愛を語らう時 それは夜
 貴方に抱かれる それも夜
 銀色の月だけは覗いていてもいい
 どうせ月には口がない
 見ても何も分からない
 夜鳴鳥が恋の歌を歌ってくれる
 幸せな夢まで見せてくれる
 愛の言葉を言わせてくれる夜
 それは今夜のような夜」

(超スローモーな摩訶不思議な演出で、カルチャーショックを受けて、
 鑑賞後、しばし呆然とした映画だったなあ!裏ベストに入るかも?!


『パリ、テキサス』(1984)



監督:ヴィム・ヴェンダース 出演:ハリー・ディーン・スタントン、ナスターシャ・キンスキー ほか
昼メロぴったりの話にも関わらず、これほど真剣に見入ってしまうのは、
突然、砂漠に立っている男が最後までミステリアスだからだ。
ただの変人かと思ったがそうでもないらしい。
無から這い出した男はまず、弟に出会い、息子に出会い、そして妻と出会い、
会話を交わしながらゆっくりと過去を解体し、受け入れてゆく。
男を空にしてしまう役にキンスキーはまさに適任。
テキサスの土臭い香りに、ギターの素の音がぴったり。
旅の半分を終えた男は、まだもう半分のパズルを埋めるために、
もう一度車に乗り画面から去ってゆく。

(うーん、もう一度観たい!

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『アタゴオル物語 2~ボテ腹のサンバ』

2012-09-08 12:58:47 | マンガ&アニメ
ますむらひろし作品集『アタゴオル物語 2~ボテ腹のサンバ』(朝日ソノラマ)
1巻だけ他館にあるので、まずは2~6巻までを読むことにしたv
あまりにも、あらゆる種類で出版されているから、
構成が複雑でよく分からないが、今回は、1991年に第1刷発行で、
1997年第5刷のものが借りられた。
どの巻も読み込まれた感満載の汚れっぷりで、
ところどころ外れているページもある。がんばれっ!

今作のヒデヨシやテンプラも微妙に違ってる。
唐あげ丸さんは、やたらとカニのプク松を可愛がっていて、エサをやる時間を気にしてばかりいるしw

【収録話】
「ハサミを持ったギャンブラー」

 

ネズミトランプでズルをして(チーズを肉球に挟んでた)たヒデヨシは、
負けた相手の耳を集めているギャンブラーに負けて、両耳を切られるが、
その前に飲んだ風邪薬の副作用でウサギの耳が生えてくる

「キララ貝でひとねむり」
巨大な貝の中でひと眠りしたヒデヨシとテンプラ。
起きると大きな光の玉の中にいて、雪が降り始めてきたのを見る

「冬のサーカス団(長編)」



箱を開ける鍵を持っているヒデヨシを狙っている葉魔(ようま)たち。
彼は昔、盗賊に両親を殺され、復讐し、鍵で開ける馬の像の地図を手に入れる。
そのお宝とは、葉脈に自らがとりこまれて、光の陶酔の旅に出掛けるというものだった

「こちらはゴロニャオ」



ネズミトランプで勝ったヒデヨシは、雲からゴロニャオ放送局を始めて迷惑がられるw
フーコ(初見。ツキミ姫の前身か?)らも加わって演劇や音楽の演奏をする。

「ボデ腹のサンバ」



桃色の三日月の夜が来ると、唐あげ丸さんは狂ったように猫の目時計を壊してしまい、
いつもヒデ丸が頭を殴って正気に戻しているw
壊した時計の修復には、1日中同じリズムで太鼓を叩ける人が必要とのことで、
紅マグロにつられてヒデヨシが叩く。
時計を造るのは、なんと、傍にあった木/驚
最後に時報の声を吹き込むのだが、「ミャ~」と鳴くのを忘れて「ふっふっふっ」と不気味な声が鳴り響く

「水晶箱のくねくね」
ほかの人に化けてイタズラする性質があるため、水晶に閉じ込められていた“くねくね”が
水晶から出て、ヒデヨシに化けて紅マグロを盗むw

「汗っかきかきかき氷」
モーレツに暑い日、汗だくのヒデヨシは、テンプラとかき氷屋さんに行く
そこは「プラネタリウムかき氷屋」で、食べた味によって天体が楽しめる

「そのグラスには星々の位置が刻んであるんだ。
 そして、ここに浮かんでる星々はね、あんたが生きているうちに巡り会う
 すばらしい出会いの数なんだよ




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