■『アタゴオルは猫の森 1』(メディアファクトリー)
ますむら・ひろし/著
これがこれまでで最新のアタゴオルか~!ある意味絵が完成してる。
2000年初版、2001年第2刷。
【収録話】
・月ヲ祭ル

月祭りのために各々音楽で育てた月を浮かべて沈まないと、
月光ギターからの光りの音符で空に舞う。
「嘆きや悲しみの海にポツンと輝きながら、
僕らはもともとつきと暮らしていたんだ・・・
三日月に始まり、やがて満月に至る月が
みんなの胸の中に住んでいる」(テンプラ)
・雪歩の引き出し

いろんなところでツケがたまっているヒデヨシ。
ヒジリヤマさんから「柄満堂」の時計修理を頼まれ、ボコボコと太鼓を叩くと
時計の瞳が正確な時刻に合い、雪の引き出しにいろんな想いが抜けて入ってゆく。
そして第三の瞳が額に現れ、辺り一面が希望で輝いているのが見える。
・冬をこの手に 前編・後編

「寒怒呂」によって凍ったバイオリンの名手ゲパラセ。
空に緑色の文字が浮かぶ「葉脈通信」でギルバルスの助けを呼ぶが
来たのはヒデヨシw しかも、催眠笛でみんなギルバルスだと信じてしまう。
本人もやってきて必死の闘いの中、ヒデヨシが魚を食べた「んめ~!」の声が「寒怒呂」を溶かす。
そのアゴの氷でできた笛を吹くと、冬の深さと微笑みの熱さが見える。
・キホ
クサヤ葉巻を吸ってもへーきなヒデヨシ。
その鼻を見込まれて、強烈な異臭を放つキホという伝説の植物の謎を解く。
「木歩」となったヒデヨシとテンプラは、アタゴオルの森にようやく芽吹きの春をもたらす。
・夕暮れの手紙

水製の切手を求めて鳥霧山・滝ノ森にやってきた。
この切手屋さんのモデルは、ドクター・ジョンなんだって!
滝に無心で打たれて水上を歩くと、滝のピアノが現れる。
・みすたあ・ぽすとまん

猫とは思えない腹太鼓を鳴らすヒデヨシが郵便局員に選ばれるが、
途中で飽きて手紙をすべて投げ捨てていたら、
太鼓の音に寄ってきた子狸(ジラベとボンベ)がちゃんと配達してくれていたw
それを知って配送場所を増やすと怒って、ヒゲ岩で腹鼓を打つと、
鯰ポンポコ便が現れ、それで手紙をもらうと思わず腹鼓を打って元気になるというw

「耳長沼の東32尾っぽ」って住所が可愛い♪
・ワクワクの源

ヒデヨシですら入れない「毘離毘離森」には、タヌキなら入れると扮装して入り、
美味しい龍の湧水を飲むと、龍だった頃の記憶が蘇る。

これまでで一番ヤバいほど完全にイっちゃってる唐あげ丸さんが、
なんだかこれまでになくハイテンションなキャラクターになってる
森の植物が存亡の危機になると憂鬱になってしまう繊細さもあるし。
前回は雨の森にいたのに、今作では瓢箪みたいな家「粉雪亭」にいるんだね。移転?w
ヒデヨシくんは、時々タヌキに間違えられたりするけど、
自らタヌキの着ぐるみ着る根性がステキw
今作では、みんなやたらと訛っていて、解説もついてる。
以前出てきた「そつけな」=「そんな」と軽蔑する時に使う。とか、
「ねっちょ」=「しつこい」など。
巻末には著者自身によるあとがき「アタゴオル余波」があり。
21歳の時は、小石川の3畳間で月刊誌『ガロ』に「再会」を描いていた。
その2年前、高卒で著者は上京した。
借金を清算するために家を売り渡すことになっていたため、
斜平山をバックにヒデヨシがビートルズの♪The Long And Winding Road を歌った気持ちが
今ならよく分かるという。
あとがきを書いている当時は、野田市に住んでいると書いてある。
「いつまでも思い出そう。公園の砂場こそ、想像力の故郷」
全話の情報はこちら→here
朝日ソノラマ版→here
全18巻が町田市内の金森図書館にあるんだ/驚
登録に居住制限があるし、コミックだから相互貸し出し不可。
遠いからちょくちょく読みに行ける距離じゃないのが残念。
ますむら・ひろし/著
これがこれまでで最新のアタゴオルか~!ある意味絵が完成してる。
2000年初版、2001年第2刷。
【収録話】
・月ヲ祭ル


月祭りのために各々音楽で育てた月を浮かべて沈まないと、
月光ギターからの光りの音符で空に舞う。
「嘆きや悲しみの海にポツンと輝きながら、
僕らはもともとつきと暮らしていたんだ・・・
三日月に始まり、やがて満月に至る月が
みんなの胸の中に住んでいる」(テンプラ)
・雪歩の引き出し



いろんなところでツケがたまっているヒデヨシ。
ヒジリヤマさんから「柄満堂」の時計修理を頼まれ、ボコボコと太鼓を叩くと
時計の瞳が正確な時刻に合い、雪の引き出しにいろんな想いが抜けて入ってゆく。
そして第三の瞳が額に現れ、辺り一面が希望で輝いているのが見える。
・冬をこの手に 前編・後編


「寒怒呂」によって凍ったバイオリンの名手ゲパラセ。
空に緑色の文字が浮かぶ「葉脈通信」でギルバルスの助けを呼ぶが
来たのはヒデヨシw しかも、催眠笛でみんなギルバルスだと信じてしまう。
本人もやってきて必死の闘いの中、ヒデヨシが魚を食べた「んめ~!」の声が「寒怒呂」を溶かす。
そのアゴの氷でできた笛を吹くと、冬の深さと微笑みの熱さが見える。
・キホ



クサヤ葉巻を吸ってもへーきなヒデヨシ。
その鼻を見込まれて、強烈な異臭を放つキホという伝説の植物の謎を解く。
「木歩」となったヒデヨシとテンプラは、アタゴオルの森にようやく芽吹きの春をもたらす。
・夕暮れの手紙


水製の切手を求めて鳥霧山・滝ノ森にやってきた。
この切手屋さんのモデルは、ドクター・ジョンなんだって!
滝に無心で打たれて水上を歩くと、滝のピアノが現れる。
・みすたあ・ぽすとまん



猫とは思えない腹太鼓を鳴らすヒデヨシが郵便局員に選ばれるが、
途中で飽きて手紙をすべて投げ捨てていたら、
太鼓の音に寄ってきた子狸(ジラベとボンベ)がちゃんと配達してくれていたw
それを知って配送場所を増やすと怒って、ヒゲ岩で腹鼓を打つと、
鯰ポンポコ便が現れ、それで手紙をもらうと思わず腹鼓を打って元気になるというw


「耳長沼の東32尾っぽ」って住所が可愛い♪
・ワクワクの源


ヒデヨシですら入れない「毘離毘離森」には、タヌキなら入れると扮装して入り、
美味しい龍の湧水を飲むと、龍だった頃の記憶が蘇る。


これまでで一番ヤバいほど完全にイっちゃってる唐あげ丸さんが、
なんだかこれまでになくハイテンションなキャラクターになってる

森の植物が存亡の危機になると憂鬱になってしまう繊細さもあるし。
前回は雨の森にいたのに、今作では瓢箪みたいな家「粉雪亭」にいるんだね。移転?w
ヒデヨシくんは、時々タヌキに間違えられたりするけど、
自らタヌキの着ぐるみ着る根性がステキw
今作では、みんなやたらと訛っていて、解説もついてる。
以前出てきた「そつけな」=「そんな」と軽蔑する時に使う。とか、
「ねっちょ」=「しつこい」など。
巻末には著者自身によるあとがき「アタゴオル余波」があり。
21歳の時は、小石川の3畳間で月刊誌『ガロ』に「再会」を描いていた。
その2年前、高卒で著者は上京した。
借金を清算するために家を売り渡すことになっていたため、
斜平山をバックにヒデヨシがビートルズの♪The Long And Winding Road を歌った気持ちが
今ならよく分かるという。
あとがきを書いている当時は、野田市に住んでいると書いてある。
「いつまでも思い出そう。公園の砂場こそ、想像力の故郷」


全18巻が町田市内の金森図書館にあるんだ/驚
登録に居住制限があるし、コミックだから相互貸し出し不可。
遠いからちょくちょく読みに行ける距離じゃないのが残念。