メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

『アタゴオル物語 6~風を編む』

2012-09-15 21:36:43 | マンガ&アニメ
ますむらひろし作品集『アタゴオル物語 6~風を編む』(朝日ソノラマ)
昭和63年初版、平成12年第5刷。

【収録話】
・夜の気流



セミ獲りをしていて、ヒデヨシは空を飛びたいと言うと、
おじさんがパナ豆を教えてくれて、1つ穴を開けると音色が響く

・花梨の天



古代アタゴオルのナスナの遺跡に残るナスナ文字を解き明かす。
ヒデヨシのボンゴで夜空の下、寝ていると幽体離脱?して、
地球を宇宙から眺める。

・金色の花びら



前回も出てきた光る魚のウロコが化石に触れると、
化石から生きた翼銅竜が飛び出して故郷の鳥霧山に向かって飛んで行った。

・風を編む



川セミ峠で毛糸編みを売る行商猫のおじいさんが笛を吹くと、
枝が勝手に風をつかまえて編み物を始める。
これで編んだものは、冬の寒い風が吹くたびに温かい

・銀貨8枚
いろんなところでツケがたまって、取り立てに追われるヒデヨシは、
見つけたコーヒー豆を使って“アタゴオル・コーヒー”の喫茶店を出して、
冬の間は仕事がない、床屋の唐あげ丸さんらとともに大いに稼ぐ。
そしてツケを返す日。銀貨8枚を見て、つい紅マグロを買ってしまう

数の数え方が「ひと・ふた・さんま・しおごま・ろーそく」って可笑しい

・星の背骨



隕石から見つかった水色の卵を、コーヒー豆と間違えて一緒に淹れて、
それを飲んだテンプラとパンツは、背骨に入っている銀結晶が反応して、
昔の姿を再現し、星の姿となる(帽子はかぶったままw
星めがね(天体望遠鏡)も自然素材でステキv

・乾杯

 

森の中で巨大なイスを発見。そこに見覚えのあるマークが。
そのイスに座ったテンプラとヒデヨシが「寒いなあ」とつぶやくと、
2人のカラダが光りだし、温泉を掘り当てる。
イスは2人の望みを叶えてくれたのだった。


唐あげ丸さんが床屋をしてる姿は一度も見たことがないなあ
喫茶店をやる経緯はこれで分かった。
6巻は、また桃色三日月が近づいているせいか、
いつにも増して唐あげ丸さんのイっちゃってる顔が面白いw

 


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歴史秘話ヒストリア

2012-09-15 15:39:12 | テレビ・動画配信
歴史秘話ヒストリア
いつだって天文ゴールドイヤー!~星々と日本人 はるかな物語~

渋川春海の映画『天地明察』、天文ゴールドイヤーにちなんでの番組。
日本人てスゴイって改めて思ったv


天武天皇
日本書紀にオーロラ&彗星の記録が残っている。
天異は、国政が曲がっている予兆だとして、
貨幣・道路・律令を作った。

昔の星座の呼び方は味がある。
アンンタレス→あきんど星
北斗七星は剣に見立てて、武田信玄もデザインに使った。


渋川春海(江戸時代)
江戸時代に「北極星の化身」と言われた天文マニア。
日本中で10種類もの暦が使われて混乱していたので、正しい暦の調査を命じられる。
中国の「宣明暦」(太陰暦。月の満ち欠けが元)を元に「授時暦」を作るも失敗。
その後8年もかけて自ら新しい暦を完成日本の季節の節目を取り入れた初の国産暦誕生
例:八十八夜、二百十日など


木村栄(ひさし)(明治時代)
地球の自転軸のズレを調査する国際的な研究に参加。
1900年、岩手県水沢が選ばれ、そろばん(計算)&蜘蛛の糸(望遠鏡につけた)で
結果を送るも、中間報告で「日本の調査は遅れていてアテに出来ない」と言われてしまう。
そこでズレの計算式を発見。世界の天文学を大きく前進させる

コロナが100万度以上と世界で初めて解明したのも日本人。

宮沢賢治も、妹を亡くした4ヶ月後に岩手の観測所を訪れ、
その後、『銀河鉄道の夜』を執筆/驚

ヤン・オールトが超新星爆発を発見したのも、
藤原定家の「明月記」がヒントだった!


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NHKスペシャル 知られざる大英博物館 第1集

2012-09-15 15:02:55 | テレビ・動画配信
NHKスペシャル 知られざる大英博物館

第1集 古代エジプト~民が支えた3000年の繁栄
大英博物館で展示されているのは800万点の中のわずか1%/驚
ファラオのミイラ研究は進んでいるが、まだまだ庶民のミイラは分かり始めたばかり。
ヨーロッパのコレクターにより安価で略奪されたのも一因。
CTスキャンなどの性能はスゴイなあ

スーダン(昔のエジプト領土)から発掘されて分かってきた庶民の暮らし。
骨って3000年も腐らないってことにもビックリ
小麦+草食動物+ワインでバランスのよい食生活をしていて、
ほかの文明と比較しても豊かだった(痛風まであった

ロゼッタストーンの神聖文字+民衆文字の解明が進み、
和紙でパピルスの修復が行われている/驚

王墓建設の管理者となったケプシェフという男の記録から様々なことが分かってきた。

1.当時の庶民がなれる最高役職「書記」を目指して、子どもたちは毎日勉強していた。
2.ラヴレターも残っていた。



3.欠勤名簿では、誕生日や二日酔いで休む労働者の実態が分かった
  昔も仕事のストレスがあったんだねぇ・・・

リンド数学パピルス:200年前のパピルスからのピラミッド問題が書かれていた。

コム・オンボ神殿に、世界最初の暦が彫られているほか、
最新の医療情報なども、ファラオが積極的に公開し、
民衆の生活向上を考えていたことが分かった。

BC1156にはストライキもあった!
ラムセス3世の時代に、外国との戦争で給料(パンや麦)の未払いが続いたため。

古代エジプトを支えたのは、国民1人1人だった。



エジプトの民がそれほど虐げられてはいなかったって見解は以前どこかで読んだけど、
ここまで豊かに暮らしていたとは意外だった/驚
大英博物館のエジプトコーナーだけでも、かなりの見応えがあったのに、
これが全部の所蔵品の1%って!どんだけ持ってきちゃったんだイギリス人

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NHKスペシャル 知られざる大英博物館 第2集

2012-09-15 15:02:54 | テレビ・動画配信
NHKスペシャル 知られざる大英博物館

第2集 古代ギリシャ“白い”文明の真実
「トロイヘッド」に特殊な機械を当て、色の波長を計測したところ、
元は極彩色に塗られていたことが判明/驚

人工的に作らなければならない青色=エジプシャンブルーはギリシャにも渡っていた。
真っ白な町じゃつまらないもんねぇ。

時が止まったように遺跡だらけの「デロス島」には巨大な像もあった。

BC7世紀以前は「暗黒の時代」と呼ばれていたが、
アッシリアなどと交戦していたエジプトが、勇猛果敢なギリシア人を
エジプトの港町に住まわせ“傭兵”としたことがはじまり(ギリシアは貧しい国だった

あちこちに移動した兵らが、様々なカルチャーショックを受けて
エジプトの華やかな壁画や巨大な像の文明を7C以降の帰還後にギリシアに広めたと考えられる。
あのラムセス2世の像にギリシア人の落書きが発見された(昔もいたのね

アフリカやアジアの影響が消えたわけ



「ディスコボロス」の頭部だけすげ替えられたことも関係している。
ヨハン・ヴィンンケルマンは、“ギリシア人によって造られた高度な文明”だと誇張したことで「理想化した西洋思想」を広めた。
産業革命、教育改革、19C英国ヴィクトリア女王の純白ドレスが流行、
ギリシアの白い彫刻も注目を集めた。

そんな風潮の中、1938年にエルギン・マーブルが大英博物館内で洗浄されるという事件が起きる。
「大理石は白い」「白は純白・高貴」という人々の期待と迎合した結果の出来事で、
学芸員には知らされず秘密裏に行われた。
その後、事件に関わった博物館スタッフが数名解雇されることとなる。

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NHKスペシャル 知られざる大英博物館 第3集

2012-09-15 15:02:53 | テレビ・動画配信
NHKスペシャル 知られざる大英博物館

第3集 日本 巨大古墳の謎
大英博物館には「日本展示室」もあったんだその数3万点。
イギリス人てなんでも持ってきちゃうんだな

日本全国にある前方後円墳は4700
中でも「仁徳天皇陵古墳」は世界に並ぶ巨大古墳/驚



「ガウランド・コレクション」から貴重な資料がわんさか出てきたのを研究することに。
「箸墓古墳」(卑弥呼の墓と言われている)などなど。
ほとんど盗掘されて、実際の姿が分かるものは少ないが、
明治時代、まだ宮内庁管轄になる以前に200枚もの写真を撮り、そのまま残っていた。

今は消えた古墳の内部
「芝山古墳」は、昭和の宅地造成で失われてしまったが、
石室の復元から死者を祀った形跡が分かった。

「丸山古墳」は、古墳時代の最後の巨大古墳。
その正確な測量図も出てきた(明治15年当時
どんな分野にもマニアっているんだねえ!そして記録を残すって大事なんだ。
調査時は、泥水のせいで石室の奥まで行けなかったけど、
日本最大の石室は、天皇の墓ではないかと思われる。

普通、棺の納められる位置は、円の中心と決まっているが、
丸山古墳の石室は、だいぶ端っこにズレていた。
1991年、大雨による土砂で入り口が見え、墓の内部を知ることができ、
2011年、合同調査団が墳丘の測量をした結果、
実際にズレていることが判明。

須恵器や鏡の紋様が、中国から渡り、日本独自のものに変化「日本化」された痕跡を発見。
「巨石には神が宿る」という日本独特の信仰が石室の石を大きくさせたが、
巨大古墳+横穴式の両立は難しいため、横穴にズレが生じた。

蘇我馬子の「石舞台古墳」からは、巨大化を止め、横穴のシンプルなものになる。
仏教を中心とした国作りとともに古墳時代は終わりを告げる。


古墳を町にしちゃったり、お城を壊しちゃったりしたから、
こうしてイギリスに渡った資料が現代にまで残ったことも重要な意味があったんだな。
父が歴史好きで、仕事の関係もあって、家族で時々こうした古墳も見に連れていってくれたけど、
子どもの頃だったから、ほとんど忘れてしまったのが残念

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