メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

King Of Pain

2012-09-25 13:44:08 | 音楽&ライブ
図書館で借りたCDシリーズ。
映画メモのスティングの文字を見ていたら、なんだか急にポリスを聴きたくなって借りてみた。
3枚とも、どんだけ昔から大勢に聴き込まれてきたんだってくらい、
CDケースも、ライナーノーツもボロボロになって、テープでつぎはぎだらけ
また切れてしまっている部分にわたしもテープで補修した


Outlandos d'Amour/The Police
その昔、相当聴いたアルバムなのに、聴くのは何年ぶりだろう
全部日本のバンドに上書きしてしまったから、洋楽バンドの音源を取り戻したくなってきた
レゲエが巧みに入っているのもポイント高い

So Lonely

【ライナーメモ】
「あと3年くらいのうちにビートルズがつくった世界的記録をすべて塗り変える」
スティングは、黄色と黒の縞模様のジャージを好んで着ていたから蜂ってニックネームがついたらしいw


Reggatta de Blanc/The Police
好きな曲とそうでもない曲があったから、飛ばして聴いてた記憶がある。
スティングの知的なルックスとこの声
詩的なソングライティング、シンプルでメロディアスな音。
いまだに演ってる曲もあるもんね/驚
その息の長さ、長く続けることの意義を分かっているんだな。


Greatest Hits/The Police
それぞれの経歴から、最強のトリオとなるまで脅威的多忙を極め、結婚も破綻し
追随する似たものバンドが売れ、突然のバンド活動停止メンバーがソロで飛び立つ歴史が長々と書かれている。
プラス、曲解説+歌詞の和訳だけでもう1枚付いている丁寧さ。
そいや、今書いてる映画メモの日記にもポリスのライブフィルムもあったような?

Hole in My Life

【ライナーメモ】
・激動の2年を乗り切るために受けた心理療法をキッカケとして、スティングはユングに興味を持ち始めた。
・アメリカで、シングルが8週連続1位、アルバムが17週連続1位という驚異的記録を打ち立てた
 (マイケル・ジャクソンの「スリラー」があった年にも関わらず
・「かつて、ステージに立っていても、別に普段と変わらない自分でいられた。でも、今は違う。
 何か自分がモンスターになったみたいだ。輝くライトと大観衆の中では素晴らしく見えるけど、
 台所ではちょっとカンベンって感じかな」
・「スティングは時にとても口汚くなって、人の傷つきやすい神経なんて全く無視してしまうことがある。
 アンディは、時々僕からの精神的な助けが必要な状況に追い込まれていた」(ステュアート
・♪ロクサーヌ は売春婦の歌のため、放送禁止の憂き目にあうがイギリスで12位。
・♪キャント・スタンド・ルージング・ユー は自殺をテーマとしたため、放送禁止処分を受けたがイギリスで2位を記録。


熊野古道/加古隆
自然音系かと思いきや、オーケストラ音楽でちょっとがっかり。
でも、2004年の山本寛斎総指揮による『アボルダージュ』の音楽から再構成された2曲が収録されていてビックリ/驚
翔さんが主演ってことで、F氏と武道館に見に行ったんだよね。超ド派手なショーだったなあ!



King Of Pain
降りしきる雨の中に立ちつくした僕
頭の中では世界がぐるぐる回っていた
いつかは君の支配が終わると思っていたのに
苦しみの王になるのが僕の運命らしい

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『ふしぎな家族』(長崎出版)

2012-09-25 13:40:29 | 
秋になったことだし、これまでの図書館巡りで出会ってメモしてきた本を
近所の図書館で借りて読むことにした。


『ふしぎな家族』(長崎出版)
ペーター・シュタム/作 ユッタ・バウアー/絵 松永美穂/訳

木と同様に、わたしは家のモチーフが好きだ。
葉祥明さんが描く、草原にポツンと建つ1軒の平屋の家とか。

本当にフシギな家族だなあ!
最初はお金がなくて放浪しているのかと思いきや、そうでもないらしい。
どんどん引っ越していって、月に住んだり、おじさんの帽子の上に住んだりして、
イマジネーションは自由にふくらんでいく。

でも、どこに住んでも必ず家族の誰かが不満。
1人暮らしをした時の少年の疲れには共感&同情。

最終的には郊外の自然あふれる中で
のんびり家族一緒に暮らすことが一番落ち着いているのは、
なんだか象徴的だった


やわらかいタッチの線と色づかいのイラストで、
椅子、赤いラグ、猫、、、最低限のモノさえあれば、
人は充分なんだって思えるのがイイ。

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『カフカの絵本』(小学館)

2012-09-25 13:34:11 | 
『カフカの絵本』(小学館)
フランツ・カフカ/著 田口智子/絵 たぐちみちこ/文

  

これぐらいのサイズで、絵が好みな絵本が大好き
分厚い書籍に挟まれていたりすると、つい手にとってしまう。


「恩返し」
帰ると家に鎮座していた卵からコウノトリのような鳥が孵化した。
男はいつかこの鳥に南の島に連れて行ってもらうよう契約し、育てることにする。

「生まれてきてどうするつもりなの?」

その後恩返しをしたのかどうか気になるじゃん!?


「初めての悩み」
空中ブランコ乗りの青年は、つねに空中にいなければ落ち着かない。
移動の途中で、網棚の上で「もう1本必要だ」と言って泣き崩れてしまう。

なんて繊細な空中ブランコ芸人。
まるで空に魅せられたサン=テグジュペリみたいだ。
額に初めての皺ってなんだか悲しい。


「羊猫」
父の形見で譲り受けた羊猫は、羊でもなく猫でもなく。
仕事に失敗した主人公を慰めてくれる。

こんなステキなコが傍にいてくれたらなあ
不気味な物語りばかり書いているイメージだったカフカが
こんなにもあったかい話も書いていたなんて/驚
1回読んだだけで胸が一杯になって大好きな話になってしまった。

羊と猫それぞれに会わせてみると、
「おとなしく顔を合わせて、それぞれの存在を認めあっているだけで終わってしまった」
って、とても動物らしくもあり、羊でも猫でもない半端な存在、
どこにも属せない孤独も感じた。


どれも緻密に描きこまれた繊細でリアルな画法。
とても素晴らしい才能をもった画家さんだ。
こうした最近出版された絵本の中には『MOE』出身者もいるだろうなあ!

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